今年の大きなキャンピングカーショーの大トリを飾った、福岡キャンピングカーショー2022。様々なクルマが出揃い、来場者も2日間で1万人以上となり、今年の集大成となるイベントとなった。ますます来年2月に控えたジャパンキャンピングカーショーが待ち遠しくなった。今回のショーで、会場を俯瞰して写真を取る機会があったのだが、その際に初めてキャンピングカーを上から見ることができた。内装はもちろん、前や横からは見ることはあっても、上から見ることはなかなかないだろう。キャンピングカーのルーフを見てみると、さまざまな発見があった。そんなキャンピングカーの”ルーフ”を探っていこうと思う。
クルマのルーフって?
ルーフとはその名の通り、クルマの屋根に当たる部分だ。乗用車のルーフの他の使い道といえば、開閉式になっているサンルーフだったり、オープンカー使用になったりなどが思いつく。比べて、キャンピングカーのルーフの使い道はどのようなものがあるか。今回のショーで展示されていた車両の写真と共に見ていきたい。
ソーラーパネル
まず初めに紹介するのは、ソーラーパネルだ。キャンピングカーといえば、家電などを搭載している車種も多く、電力とは切っても切り離せない関係にあるだろう。走行充電システムやバッテリーなどもあるが、ソーラーパネルも多くのキャンピングカーに採用されている。元々標準装備でついているものから、オプションで装備できるものまで、その種類はさまざまだ。
ポップアップルーフ
キャンピングカーのルーフの使い方として、最もポピュラーなのがポップアップルーフだ。車種もさまざまに対応している。軽キャンパーもあれば、バンコンタイプでポップアップしているものもある。キャンピングカーの中を広くする画期的なアイデアだといえる。ポップアップルーフを販売しているビルダーのなかでも、特に最前線にいるのはホワイトハウスだ。ホワイトハウスの車種はポップアップが閉じたときも綺麗な作りになっており、違和感を感じなかった。また、販売店の方にお話を伺うと、そのポップアップされるバネや金具の構造は緻密に計算されており、これからもより良いものを作り続けるために日々開発・研究されているそうだ。実際に近くで見るとその閉じる動作や閉じた後のクルマとしての形状がとてもスマートだった。
ルーフエアコンの室外機
キャンピングカーの中で快適に過ごすためには、温度管理や、空気の循環も重要になってくる。家庭用エアコンを採用している車種も多いが、ルーフエアコンと言う選択肢もあることを忘れてはいけない。ルーフエアコンの場合、室外機は屋根に装着される。このように上から見ると存在感がある。
変わり種・ルーフテント
キャンピングカーのルーフについて、注目してみると、キャンピングカーがいかに無駄のないように空間や場所を利用し、作られていることが分かった。最近はルーフテントが流行っており、今後の進化にも目が離せない。屋根を活用しているというより、屋根の空間に更に空間を作ってしまおうという考えで、部屋がもう一つできたような感覚だ。見た目もインパクトがあり、各ショー会場で、その中を見るために列を作っていたのも印象深い。オートキャンプの新しいカタチだといえるだろう。
他にもルーフの使い方は、換気口や天窓、アンテナ、ルーフキャリアなど、さまざまだ。やはり、キャンピングカーは動く家と行っても過言ではないので、そのルーフの使い方も家の屋根のようだった。これからもルーフはもっと進展の可能性があると思う。限られた空間を最大限に活かすルーフに今後も注目していきたい。