キャンピングカー・ビルダー紹介

RVランドによるデュカトベース「ランドワゴン タイムレストラベル」、「Room(ルーム)」を深堀り紹介!

RVランドから届いた日本にジャストフィットなモデル

ジャパンキャンピングカーショー2023でも話題をさらったのがデュカトベースの新モデルたち。個性豊かでつかがってのいいオリジナルモデルをもつキャンピングカーの楽園、RVランドからデビューしたのは「ランドワゴン タイムレストラベル」と「ルーム」の2台。いったいどんなクルマなのか、深堀り紹介していきたい。

ランドワゴン タイムレストラベル

「ランドワゴン タイムレストラベル」と名付けられたこちらの1台。まずランドワゴンという名称、RVランドのオリジナルのバンコンモデルに使われてきたもの。そしてタイムレストラベル。乗る人それぞれがキャンピングカーと過ごす時間に寄り添うロマンチックな名前だ。

肝心の車内にも今までのRVランドのオリジナルモデルで培ってきた知見が詰まっている。日本のクルマやキャンピングカーを取り巻く事情をよく知るRVランドだから作ることができる「日本の事情にフィットする」1台になっているのだ。

まず気になるのが、乗車定員と就寝定員。普段は夫婦など2人での使用が多いけど、たまに他の家族や友人といっしょに、という使い方があるのが、日本のキャンピングカーライフのスタイルの1つ。そこで、6名が乗車でき、4名が就寝できるモデルになっている。そして引き出し式のリヤベッドがあるので、2人での使用であれば、ダイネットを大きく展開せずに2人就寝ができるようになっているのもポイント。

手前とその奥にダイネット、そして後方にベッドがあるのがわかる。手前のダイネットのテーブルにも注目

そして車内は、後方に就寝スペース、前方にキッチンと冷蔵庫、さらに前方と中間にダイネットを作ることができるような、おもしろいレイアウトになっている。

前方のダイネットを使うときには、デュカトならではのフロントシートの回転機能が生かされている。後方のダイネットでは、RVランドのオリジナルモデル、リノプレミアムのような多人数で集えるコの字型の空間を楽しむことができる。このダイネットで「おっ!」と思うのが、それぞれのテーブルの仕組み。前方のダイネットはちょうどキッチンシンクの横に形成されるのだが、このときはシンク下の給排水タンクを格納している部分の扉に当たる部分が、跳ね上がってテーブルになる。使わないときは、もちろん扉として収まっているので、天板や脚をしまう場所に悩まない。さらに後方のダイネットのテーブルは、リヤのベッド部分から引き出して出てくる仕組み。天板部分だけ引き出してくるイメージだが、ロックもかかり、不安定感もない。なにより使わないときはサッとしまえるし、ダイネットをベッドにしたいときにも手間がない。

コの字型のダイネットでは6名がゆったり座って団らんできる
フロントシート上部のスペースにルームエアコンが収まる。前方から後方に向かって空調をきかせることができるので、効率がいい

もう1つ注目してほしいのが、ルームエアコンの室内機の設置スペース。まるでそのために作られたかのような収まり具合なのだ。これも、エアコンが欠かせない日本の夏でのクルマ旅にフィットする。

ルーム

今回のジャパンキャンピングカーショー2023で、もう1台RVランドから発表されたデュカトベースのモデルが「Room(ルーム)」。こちらは、バンライフを実践している鈴木大地さんとRVランドがコラボレーションして生まれた1台。日本のバンライフを存分に表現した車内が特徴だ。

ルームと鈴木大地氏

室内は、壁や天井に木をふんだんに使用したぬくもりのあるデザイン。白を基調としているので、広さも感じる。そのなかでも、エントランスのスライドドアを開けたところに出現する広いスペースが特徴的。このスペース含めて、「ゆとり」を感じるのが、このルームだ。

バンライフの世界観を存分に感じる車内のデザイン
「Room」のロゴも車体横に
リヤは常設ベッドになっている

さらにこちらは、電源としてポータブル電源を使用している。そのあたりも、使う人によってさまざまな使い方ができる、フレキシブルな装備ではないか。

ベッド下が収納になっていて、ポータブルバッテリーもこちらに
ランドワゴンタイムレストラベルもルームも、6色から車体の色を選ぶことができる

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