
2023年2月25日〜26日の2日間、Aichi Sky Expoにて開催された「名古屋キャンピングカーフェア2023SPRING」。ジャパンキャンピングカーショー2023から1カ月ほど経ったが、その興奮冷めやらぬといった状態で、会場は多くのお客様で賑わっていた。
キャンピングカーショーは、各ビルダーや販売店が工夫を凝らして、キャンピングカーの魅力を伝えているのも見どころの一つ。キャンピングカーは日常や旅を快適にしてくれるクルマだが、その装備などをみると”動く家”そのものとも言える。いかに旅先で「家のように快適にくつろげるか」なども、キャンピングカーを購入する上で重要な視点になるのではないか。
見た目の好みも大切だが、キャンピングカーは大きな買い物になる。利便性などを考慮して選んでいきたいところ。今回は、ファブリック(生地・シート)に焦点を当て、キャンピングカーの魅力をお伝えしたい。
地元の素材にこだわったトイファクトリーのファブリック
トイファクトリーには、ペットと旅をするのに最適なバンコンタイプのキャンピングカーが多く取り揃えられているが、そのこだわりは特にシート生地に現れている。それが『プレミアムスウェード』。この素材は、生地が密集して作られているため、ワンちゃんなどの爪が引っかかりにくかったり、水を弾きやすかったり、ペットの毛の掃除がしやすかったり、メンテナンスもしやすいものになっている。ペットにだけでなく、家族みんなに優しい作りなのだ。カラーも4色から選ぶことができ、お好みの内装に合わせることができるだろう。

また、プレミアムスウェードのほかに『尾張尾州織』というファブリックも用意されている。日本一の毛織物産地として知られる愛知県尾張地方で生まれた、風合いの良い高品質生地の尾州織。新モデルのBLACK EDITIONシリーズの色は、高級感のあるシックなブラックで、黒でも織物独特の奥行き感のある色合いが楽しめる。生地だけで内装の雰囲気をガラリと変えてくれるだろう。


レクビィ独自開発の生地へのこだわり
レクビィにもペットに優しい生地のキャンピングカーがある。2023年デビューの新モデル『SOLAN(ソラン)』だ。摩耗に強い生地が採用されており、ペットによる引っかき傷などを防ぐ。ペットとのお出かけはもちろん、普段使いにも丈夫なシートになっている。防汚防水に優れているのでお手入れもラクラク!



さらに、レクビィから発表された『ホビクル オーバーランダー W』の生地も面白さがたくさん詰まっている。このキャンピングカーの生地の特徴は『カイハラデニム』。こだわりのデニムを使用し、色移りなどもしないようなつくりになっている。



またレクビィではこのような生地やベッド・マットなどに特化した展示がされていた。このような展示を見て、改めて品質の良さを知ることができるだろう。どのような構造になっているのかを詳しく学ぶこともでき、キャンピングカー初心者の方にも、長く愛用されている方にも興味深い展示になっていた。




通常の生地などは、紫外線によって色飛びしたり、色褪せたりしてしまうものがあるが、レクビィオリジナルのプラスシリーズの生地は紫外線対高強度試験で7級を取得しているものもあり、そういった心配がない。その他にも撥水機能などに特化したものもあり、匂いもつきにくく簡単にお手入れできるのも嬉しい。
その他にも、生地や色を選べるビルダー・販売店多数!
最近はさまざまな使用方法のあるキャンピングカー。災害時の避難所として、リモートワークの場所として、自宅のプラスワンの部屋として。どの場合でも、居心地良く過ごしたいのは確かだろう。各キャンピングカービルダーはそんなお客様の使い心地を考えながら開発しているに違いない。生地ひとつにもこれだけのこだわりが詰まっているのだ。キャンピングカーショーに訪れた際には、クルマの外装はもちろんだが内装にも触れ、座り心地・触り心地も体感してほしい。キャンピングカーショーは、こういった細やかな思いも知ることのできるいい機会。各キャンピングカービルダー、ディーラーの特色を比べて回ってみてはいかがだろうか。