
3月5日に神奈川県の3月5日に神奈川県のTsunashima SSTで開催されたこども防災フェアに日本RV協会が出展。実際のキャンピングカーとともに、もしものときに役立つキャンピングカーの力を来場者に伝えた。
もしものときの「キャンピングカー」
そもそもキャンピングカーは、就寝できるスペースを備えたクルマ。横になれるスペースもあり、プライバシーも守れる。モデルによっては、シンクやキッチン、冷暖房、トイレ、電源などの装備も。そしてそれが自走して移動できる。これらの特徴は、万が一の災害時に大きな強みになる。実際に日本RV協会では、そういったキャンピングカーのもつ力を生かして、防災や被災時の支援への取り組みも行なっている。
例えば東日本大震災の際には、日本RV協会から提供されたキャンピングカーが被災者の一時宿泊施設や、スタッフの宿泊や休憩場所として被災地で活躍した。さらに熊本地震の際にも医療用のキャンピングカーが用意されるなど、キャンピングカーが被災者の生活をサポートした。


また、すでにキャンピングカーを所有しているキャンピングカーユーザーに日本RV協会が聞いたアンケートによると、災害時にキャンピングカーがあることで電源やプライバシーの保たれた安全な空間、風呂やトイレ、水、そして移動手段を確保できると感じているという結果がでている。
さらに設備や使い方によっては、テレビから災害についての情報を得られたり、常備している食料が役に立ったりということもあるだろう。


そういったキャンピングカーのもつ特性を生かすことで、災害時に有用であるということが徐々に認知されてはじめ、万が一の災害時に自治体や行政にキャンピングカーを貸し出して、キャンピングカーをスムーズに有効活用できるよう、災害協定が多くの自治体、行政とキャンピングカービルダーの間で結ばれ始めているのだ。
子ども防災フェア
そんななか3月5日に、神奈川県横浜市のアピタテラス横浜綱島で開催されたのが「こども防災フェア2023」。地元である横浜市港北区とアピタテラス横浜綱島が位置するTsunashima SSTが共催で行なったイベントだ。
当日は、アピタテラス横浜綱島を中心に、Tsunashima SST全体で、防災に関する展示や体験が行われた。会場近くにある横浜市立箕輪小学校の生徒による防災に関する学習発表会もあり、地域に密着したリアルな防災フェアとして多くの人でにぎわっていた。




そのなかに日本RV協会もキャンピングカー2台とともに出展。日本RV協会の災害対策部の部長を務めるダイレクトカーズの代表、百田さんが来場者に直接被災時のキャンピングカーの有用性などを説明していた。そのほか、もしものときのためにキャンピングカーに備蓄したいグッズのアイデアなどもいっしょに展示されていた。当日は家族での来場に加えて、小学生の来場者も多く、はじめて触れるキャンピングカーに興味が尽きない様子であった。




今回出展していた車両は、ダイレクトカーズのトリップ2とRVクラフトからやってきたアドリアのツイン540 SP PLUS。トリップ2はキャブコンらしい充実の装備や長時間の電気が使用できる電装システムが、被災時の拠点としてしっかり機能すると注目を集めていた。一方のツイン540SP PLUSは、広い車内空間を確保しながらコンパクトな車体という点が、被災時の機動力の高さにつながる1台としてこちらも関心を集めていた。
■日本RV協会:https://www.jrva.com