キャンピングカーで楽しむ

関西の超穴場!知らないなんてもったいない。香美町のススメ

海、山、川、グルメすべての魅力を堪能できる!キャンピングカーの聖地へ

兵庫県の日本海側、大阪、神戸からクルマで2時間半。中国山地に囲まれた自然豊かな町が香美町(かみちょう)。いまキャンピングカーの聖地へと町を挙げて盛り上がっている。それもそのはず。町内には海、山、川がそろい、それぞれのエリアで違った魅力を感じられる上に、グルメもアクティビティも豊富。キャンピングカーで訪ねてゆっくり過ごすのにもってこいのエリアなのだ。

町内にRVパークが4カ所! キャンピングカー大歓迎の町

この香美町、オートキャンパー的にまず伝えたいのが、町内にRVパークが4カ所あるということ。しかもそれぞれのRVパークが町内の違うエリアにあるので、海・山・川、その時の気分や希望に合わせてチョイスできる。そもそも商工会の青年部の働きかけでキャンピングカーの聖地へというムーブメントが始まったこの町。地元の人もとてもキャンピングカーウェルカムな雰囲気。

今回取材で滞在したのが、海側の香住エリアにある、「RVパーク カフェ宿 夕香楼しょう和」。笑顔で迎えてくれたのが、支配人の福田さん
ホテルの駐車場がRVパークになっていて、目の前が散策もできる海岸。トイレなどはホテルの設備を利用できて快適
香美町の山側のエリアにある「RVパーク 宙の森ホテル花郷里」。西日本では最大級の収容台数で、多いときには20台ものクルマが。
「道の駅あゆの里矢田」には、「RVパーク香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ」が併設。町内にはもう1つ「RVパークハチ北」がある

RVパーク カフェ宿 夕香楼しょう和:https://www.yuukarou-showa.com/rv
RVパーク 宙の森ホテル花郷里:http://soranomori.site/rvpark.html
RVパーク香美の隠れ家ときめき矢田川ヴィレッジ:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/732.html
RVパークハチ北:https://hachikita.jp/rv-park/

町内にはクルマ旅には欠かせない温泉も豊富で、やっぱり気になる道の駅も3カ所。直売所も併設されているので、地元の食材にも触れられる。キャンピングカーでの旅に必要なものが全てそろっているすごい町なのだ。

「RVパーク カフェ宿 夕香楼しょう和」には施設内に温泉が
「RVパーク 宙の森ホテル花郷里」近くにある温泉施設「ふれあい温泉 おじろん」。小代スキー場も徒歩圏内

■ふれあい温泉 おじろん:http://ojiron.jp

山陰海岸ジオパークを感じられるアクテビティで旅育にもぴったり

旅を通じて家族で様々な体験や経験をして、子供の成長にプラスの効果をと今注目されている「旅育」という考え方。キャンピングカーを家族で楽しんでいる人の中にも、そういった思いでクルマ旅をしている人もいるのでは。

そんな家族にもオススメできるのが、香美町。香美町全体が、山陰海岸ジオパークのエリアとなっていて、その特徴的な地形などを実際に観察することができる。香美町の香住エリアには「香美町立ジオパークと海の文化館」があり、日本列島の成り立ちや香美町内のジオスポットなどを知ることができる。さらに「かすみ海上 GEO TAXI」や「かすみジオカヤック」では、その変化に富んだ海岸線の地形や地質を間近に観察することができるのだ。小学校高学年以上であればチャレンジでき、静かな湾内で練習してからガイドといっしょにこぎ出すので初めてでも安心。なお、さらにこちらではSUPも楽しめる。長期滞在してSUPの特訓をするのもオススメだ。

香美町立ジオパークと海の文化館:https://geo-umibun.jp
■かすみ海上GEOTAXI:https://kasumi-geo-taxi.com
■かすみジオカヤック:https://kasumigeokayak.wixsite.com/kgkc

海岸線を走るだけでも、その特徴的な地形を目にすることができる
カヌーで漕ぎ出せば、地形や地質、自然が作った不思議な景色をより間近にダイナミックに楽しめる

ほかにも、土木遺産に認定されている「旧余部鉄橋」が保存され、見学できるようになっている余部鉄橋「空の駅」(道の駅あまるべに併設)や、酒蔵見学ができる「香住鶴」など学びのスポットも豊富。町内には棚田や星空を観察できるスポットもあり、ドライブするだけでも観察眼が養われそうだ。

余部鉄橋「空の駅」:http://michinoeki-amarube.com
香住鶴:https://www.fukuchiya.co.jp

旧余部鉄橋の橋脚と線路がそのまま保存されていて、エレベーターで橋の上に上がれるようになっている。その横にあるのは、コンクリート製の現在の余部鉄橋
旧余部鉄橋の上には当時の線路がそのまま保存されており、その上を歩くことができる
香住鶴の酒蔵には、お酒や酒粕で作った製品、オリジナルグッズなどを扱う直売所も併設
「RVパーク 宙の森ホテル花郷里」からの満点の星空。町内には天文台もあり、定期的に「星をみる会」が開催されている

豊かな自然が育む海山川のグルメが全部楽しめる!

大きな旅の楽しみがグルメ。香美町のグルメのすごいところは、海山川のグルメ全部が味わえること。海のグルメとしては冬場のカニが有名ではあるが、夏の時期のイカもオススメ。町内にはそんなグルメを気軽に食べられるお店もあり、さらに地元価格で新鮮な魚介類を買えるお店も。

香住エリアにある海鮮マーケット「海の蔵」。店内には生け簀もあり、新鮮な魚介類はもちろん、地元の食材や地酒など豊富な品ぞろえ
取材に訪れた5月下旬は、カニやこれから旬を迎えるイカが並んでいた。馴染みのない食材も店員さんに聞けばしっかり説明してくれる
「RVパークカフェ宿しょう和」近くの「中華料理 白龍」で、地元のカニを使った「かにみそ担々麺」と「かにみそまん」をいただく。「かにみそ担々麺」はスープを飲み干してしまうほどのおいしさ(いずれも5月末までの期間限定メニュー)
「かにみそまん」はこのビジュアル! 中にはカニのほぐし身とかにみそがたっぷり。「かにみそ担々麺」のスープにつけて食べるのも……

■海鮮マーケット 海の蔵:https://www.kurahei.co.jp/shop
中華料理 白龍:https://r.goope.jp/kanimisoman

香美町の真ん中を流れる清流矢田川ではアユを、そしてもう一つ外せないのが但馬牛。ここ香美町は但馬牛の原産地なのだ。そしてとろけるのに、肉の味を感じられる但馬牛は一度食べたら忘れられない。アユは道の駅あゆの里矢田川で、但馬牛は町内の飲食店で食べられるほか、道の駅村岡ファームガーデンでは生肉や但馬牛を使用したコロッケの販売もしている。

道の駅あゆの里矢田川。食堂でアユを食べられるほか、有料でキャンプなどもできるユニークな道の駅
道の駅村岡ファームガーデンは、但馬牛一色! 併設のレストランでも但馬牛メニューを楽しめる

道の駅あゆの里矢田川:https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19464
道の駅村岡ファームガーデン:https://www.farm-garden.jp

1泊2日じゃもったいない。もう一つのふるさとのように過ごしたい

リラックスも学びもグルメも盛りだくさんの香美町。1日ではとてもその魅力を味わいきれない。そして香美町には今回紹介した以外にも魅力のある場所がたくさんある。アクティブ派の人には毎年トレイルランニングの大会が開かれるハチ北高原エリアもオススメだし、「日本で最も美しい村」連合から兵庫県で初めての認定を受けた小代地区もある。最近では若い人による新たなスポットが生まれていて活気がある。
なのでぜひ町内のRVパークを活用しながら、長期での滞在がオススメだ。有名な観光地のようににぎやかではなく、ゆったりとした時間が流れているので、まるで田舎に帰った気分になれる。テレワークをしながらの滞在にももってこいなのだ。

香住地区の岡見公園内にある「古民家喫茶&レンタルスペース 岡見」。フォトジェニックな空間でお茶を楽しめる。不定期でイベントも開催
「日本の夕陽百選」に選ばれている香住地区からの夕日

また、香美町ではその魅力を遠方でも楽しめるよう、ふるさと納税に力を入れている。今回記事の中で紹介した「白龍」のかにみそまん、かにみそ担々麺もふるさと納税で手に入れることができるのだ。ぜひこちらもチェックしてみてほしい。

香美町ふるさと納税紹介サイト:https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1209726411578/index.html
・ふるさとチョイス:https://www.furusato-tax.jp/city/product/28585
・ふるなび:https://furunavi.jp/Municipal/Product/Search?municipalid=1196

香美町観光ナビ:https://www.kami-tourism.com