ハイマーと言えば押しも押されもせぬ、キャンピングカーの欧州最高峰ブランドだ。この「エリバ ツーリング530」は1957年に発表され、ハイマーの礎を築いたと言われる「Ur-Troll」の伝統を受け継いでいる歴史あるモデル。代名詞とも言えるクラシカルな見た目と、2023年最新版に進化した装備の詳細をレポートする。
不変のコンセプトと細部の進化
ハイマーの歴史を継承するレトロモダンなモデルが「エリバ ツーリング」シリーズだ。ボディは、けん引時の空気抵抗を抑えるために考案された流線型で、採用されるポップアップルーフ機構の影響もあり、安定したけん引が可能。 そのボディワークは初期モデルの発売から半世紀以上たった現在も受け継がれており、世界中のファンに愛されている。
さらに評価できるのが、ほぼ変更のないレイアウト。旧型であっても現行モデルと大差ないので、乗り替えユーザーも受け入れやすい。逆に考えると、初代モデルから完成されていたといえるのだ。
2023年モデルもこれまでのプロダクトイメージは継承されているが、装備は各部が進化。なかでも新しくなったリーディングライトは、取り外してテーブルランプにもなる充電式を採用している。上部収納庫扉のヒンジが強化されたほか、シンクの水栓がブラックアウトされ、よりシックなイメージを強調。車両サイズやタイプ違いも入荷される予定だ。
[スペック]
ハイマー エリバ ツーリング 530
けん引免許:必要
就寝人数:2+2人
ナンバー:白8
価格:698万5000円〜
全長×全幅×全高:5990×2100×2270mm
重量:1200kg
ブレーキ形式:慣性
標準装備:
丸形ステンレスシンク/2口コンロ/13ℓ給水タンク/排水タンク/各種コンセント/LED照明/集中スイッチ/FFヒーター/3ウェイ81ℓ冷蔵庫/95Ahサブバッテリー/外部充電器/ポップアップルーフ/カセットトイレ/洗面台/ドアポケット/上部収納庫/クッションフロアほか