2023年度グッドデザイン賞の受賞発表が2023年10月5日に行われた。グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみ。受賞した商品やサービスには「Gマーク」が表示できるのだ。今回発表された2023年度のグッドデザイン賞の中には2台のキャンピングカー、そしてキャンピングカー向けタイヤの姿があった。
お披露目から注目度抜群のダイレクトカーズBR75がグッドデザイン賞受賞
BR75は男の秘密基地をコンセプトとして走行性も意識して作られたキャンピングカー。ジャパン・キャンピングカーショー2023の会場にて、その姿を初披露し会場中の大注目を浴びた。国内唯一、ベース車にハイラックスを採用したキャブコンで常識にとらわれない新カテゴリ「SUV アドベンチャーキャンパー」というイメージをもたらした。その特徴的な外観も、ベース車のイメージを活かしつつ、ベース車からキャブ部分と一体感があり「まとまりがある」と審査員から評価された。
2回目の受賞となったM.Y.Sミスティックのアンセイエ
2014年度に引き続きの受賞になったのが、M.Y.Sミスティックのアンセイエ。前回受賞した際のアンセイエをブラッシュアップした、新型アンセイエだ。当初から守り続ける伝統の形は残しつつ、1年中快適に過ごせるよう電装設備などは最新のリチウムイオンバッテリーシステムを搭載し進化したことが評価されての受賞だ。
キャンピングカー規格タイヤも受賞
今年発売が開始され、キャンピングカーユーザーからも関心を集めた横浜タイヤの「BluEarth-Camper(ブルーアース・キャンパー)」もグッドデザイン賞を受賞した。
高荷重・高重心になりがちなキャンピングカーのための専用設計により、高い耐久性の確保と操縦安定性・ふらつき抑制を実現。ブランドロゴとサイドデザインには、キャンピングカーにふさわしい雄大な山岳をイメージしたデザインが採用されている。
これまでもキャンピングカーや関連パーツなどがグッドデザイン賞を受賞したことはあるが、1年度に複数のキャンピングカーが受賞したのははじめて。BR75を始めとした今までにないモデルの登場も含め、今後もその開発のコンセプトを含めたキャンピングカーの「デザイン」に注目していきたい。