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メルセデス・ベンツのキャンピングカーとは?

1957年、Bad waldsee(バートヴァルドゼー・ドイツ)で創業したハイマー。創業者の一人の名を冠したこのメーカーは、同じドイツのメルセデス・ベンツとの関係も古く、初作は1971年となる。そこから今日まで、数々のキャンピングカーを製造しているが、やはりメルセデス・ベンツのキャンピングカーはいつの時代も別格で、ハイマーでも上級グレードにメルセデス・ベンツを使用したモデルをラインナップしている。
ベースとなっているのは、車両はベンツのスプリンター。キャンピングカー用にチューンされたフロントエンジンフロントドライブFFレイアウトが特徴だ。
2021年にいよいよ上陸「ベンツのキャンピングカー」

日本国内のディーラーでベンツのスプリンターの取り扱いがないという理由で、2018年を最後に日本での取り扱いが休止していたハイマー製のメルセデス・ベンツベースのキャンピングカー。
日本の正規代理店であるハイマージャパンは、2019年から「ドイツのHYMER本社を通じてダイムラー社と日本への輸出再開について協議を続けた」結果、2021年、独自のルートを確保することに成功した。その第一弾モデルがいよいよ登場だ。
ベンツの新シャシーを使用したハイマー B-MCI580とは?

メルセデス・ベンツのスプリンターを使用したBMC(Bクラスモダンコンフォート)シリーズを紹介したい。
このキャンピングカーは、ベース車のメルセデスベンツスプリンターがモデルチェンジすることによって採用したFFの駆動方式を採用し、リヤセクションにハイマー独自のラダーフレーム(SLC=
スーパーライトシャーシ)を架装したモデルである。搭載されるエンジンは選べるが、スタンダードは2.2リットルのディーゼル150psだ。
2本のフレーム間には、バスタブ状のフロアパンを設け、そこに電装品や給排水タンクをはじめとした重量物をレイアウト。
こうすることによって、理想的な重量配分をはじめとして低重心化による走行安定性の実現や、ベース車とのフロア高を統一することによって、より自由度の高い設計が可能になっている、というわけだ。

キャンピングカーでは初の前車追従型クルーズコントロールシステムや、自動ブレーキなども装備。メルセデス・ベンツと共同開発(といってもいい)だからこそ、できる先進安全装置付きキャンピングカーなのだ。
ベンツのキャンピングカーは、内装も専用品

室内は、運転席と助手席をくるっと回して使用するダイネットのほか、キッチン、トイレ、ツインベッドやプルダウンベッドなどを装備。


家具のエッジを落としたり、ラウンド形状とするなどし、視覚効果で車体サイズ以上に車内は広々。重量物はリヤの車軸付近にレイアウトされ、車体の前後左右バランスを考慮した設計も見て取れる。
まとめ&主要諸元
B-MCI580主要諸元

価格:要問い合わせ
乗車定員 : 4人/就寝人数 : 4人
登録ナンバー8ベース車両:メルセデス・ベンツスプリンター315CDI
全長×全幅×前高:6990×2290×2960㎜
問)ハイマージャパン
http://www.hymer-ps.jp/