ダチRVは2019年に設立された中国山東省のキャンピングカーメーカー。日本に入荷されたラインナップのうち、全長5m強のコンパクトモデル、DT411をレポートする。
全長は短くてもワイドボディなので車内はゆったり
パンダDT411は日本に導入された3モデルのうち、最も小型なモデルになり、全長は5350mm。一方で幅は2285mmと大型サイズと同等で、これが室内のゆとりを生み出した。
レイアウトは、車両前方にリビングスペース、後方にキッチンとマルチルームを設けたスタンダードな構成。このソファシートはどちらも長さが2m弱あり、大人3人ずつ座っても余裕だ。
エントランス入ってすぐ左手にあるキッチンはIHクッキングヒーターを装備。天板に組み込まれているのでフラットで近代的な印象。調理台は対面側にあり、この下は収納庫となっている。冷蔵庫はちゃんと冷凍室と冷蔵室が分かれた2ドアタイプになっており、小さくとも装備品には妥協がない。
全長はコンパクトでもワイド幅なボディのおかげで、マルチルームの広さはしっかり。シャワーホースはシンクから伸びるようになっている。ポータブルトイレも標準装備だ。
ワイドボディのおかけでベッドも車両サイズから考えるとかなり大きく作れる。写真で言う奥行き方向は2170mm、幅が1960mmなので、縦にも横にも寝られるようなサイズ感だ。ベッドはテーブルを下げて、その上に背もたれを置くと完成する。
ベッド部分の天井はこのようにぐるっと上部収納庫になっている。ベッドエリアが広いので、収納もそれだけ多くなっており、十分な容量がある。収納庫はABS樹脂で作られており、軽くて丈夫だ。中央の部分にはルームエアコンが設置されている。このパンダDT411はルームエアコンだけでなくFFヒーターも標準装備されているので、季節を問わず快適に使える。
大容量インバーターやソーラーパネルなど、家電を快適に使うための装備も多数標準装備されたパンダDT411。ひっぱるにあたりけん引免許は必要だが、長さが控えめなので初心者でも扱いやすいだろう。