キャンピングカー・ビルダー紹介

キャラバンベース!簡単なベッド展開&ペット旅ユーザー必見の装備が魅力のオーエムシー「バース」とは?

ペット旅ユーザーにも、シニアにもオススメの1台!

日産キャラバンベースのバンコンが注目度急上昇ということで、オーエムシーの「バース」を紹介。2段ベッドが多いオーエムシーのラインナップだが、こちらはシニアユーザーにもやさしく拡張可能な常設フロアベッドを採用している。さらにオプションのペット旅にぴったりの装備も必見。

簡単ベッド展開で利便性向上、2人でも3人でも使えるフロアベッド

オーエムシーでは、これまでは多くのモデルに2段ベッドを設定していたが、シニアユーザーを中心に上段に上るのが大変という声があった。そこでこのキャラバンべースのバンコン「バース」では、サイドソファとしても使える常設フロアベッドのみとした。しかしこれでは就寝人数が減ってしまうということで、新たにベッドのクッション面をずらして、背もたれをはめ込むだけでベッドを拡張できる設計を採用。これで簡単に大人2人分のベッドの広さとなるほか、加えて単座で対面するシートをベッド展開し、組み合わせるとフロアいっぱいに広がるベッドに。ここまで広いと大人3人でも余裕。

ダイネット時は、単座の対面シート+サイドソファという構成になり、3~5人でも余裕で着座可能。
基本は2人仕様なのだが、利用&就寝人数から夫婦と子供2人などプラスαの使い方も十分可能。その際も、後部の2脚の単座で前向き乗車できるのも利便性が高い。

セカンドシートはFASPのシングルタイプ。リクライニングとフルフラットが可能。前向き乗車時はフロントシートと近い位置なので会話もスムーズだ
サイドソファ部分は座面をスライドさせ背もたれを置く。さらにFASPのセカンドシートをフラットにして、サードシートの背もたれを移動すればフロア全面がベッドに

ペットと快適旅も可能なオプション装備

今回バースでは、バンコンとしては異例の温水シャワー設備をオプションで設定。気軽に温かいお湯が使えるようにアウトドア用の瞬間湯沸かし器を採用。カセットボンベを使い燃焼する方式で、専用の給水タンクを装備。基本は屋外で使う製品なので、排熱や空気の流れを作るために専用の換気扇も設けた。さらに後部フロアを掘り下げて防水パンを敷き、シャワールームにできるようにした。どうしても入浴できない環境ではシャワーカーテンで仕切って利用。また、ペットの足を洗うのにも便利だ。

シャワー部分の床は掘り下げられている。オーエムシーはフロア掘り下げ加工の先駆者。ステンレスで覆いつつ、下部には樹脂製のシャワーパンを敷く。シャワーカーテンも装備
カセットボンベで燃焼する温水装置。給水にDC12V電源を使用。給排気を考えて換気扇を付けている。高機能シャワーヘッドの採用により、手元でもコントロール可能

そのほかの装備もよく考えられた設計。いまや必須のアレも選べる!

さらに考えられているのが、電子レンジと冷蔵庫の設置場所。キッチンは車両後部に置かれているのだが、この電子レンジと冷蔵庫だけは使用頻度を考えてサードシート後部に配置。ダイネット側からいつでも気軽に使える。またポータブルトイレも標準で装備されており、個室のように仕切れる後部空間で利用できるようになっている。そしてスーパーロングならではの広い空間を生かして、ワードローブとしても十分な大きさのクローゼットを備えているのも評価できる。

気になるのは冷房機器。近年必需品的な装備であるこちらは、ホワイトハウスが扱うDC12Vの車載型クーラーをリチウムイオンバッテリーとセットでオプション設定。これは製品性能を考えると十分であることと、リチウムでの駆動を検証した結果。設置場所も考えられており、室外機はベッド下、車体右側から暖気を放出する。

車内トーンは白を基調とした配色。清潔感の向上と採光性に優れた空間で、より広々とした印象を与える。ワイドボディであればさらに居住性は広がるが、機動力を考えると標準幅で、何よりもこの作り込みにできるのだから問題ない。

ワードローブとしても使えるほどの大きさのキャビネット。スーパーロングベースだからできた装備。長尺物を縦置きするのもいい
キャビネットの対面に配置される冷蔵庫と電子レンジ、小さなキャビネット。ダイネットから気軽に使えるので便利だ
タイヤハウス上をうまく使ってポータブルトイレを下部に納めたキッチン。給油口の車内側張り出しをカバーするシンク、給排水タンクを下部に配置
外部充電装置と高出力インバーターはパワータイト、リチウムイオンバッテリーと走行充電装置はレノジー製と使い分け。FFヒーターも設置している
室外機は運転席後部に設置。給排気もスムーズで空気の流入出もしっかりと考えられている
室外機部分もきれいにカバーされ、外観の見栄えも問題なし
右上部を利用して集中スイッチと各種モニター、収納庫、クーラー本体を設置。使い勝手を考えた位置となっている

関連メーカー/ビルダー情報