ジャパンキャンピングカーショー2024で日本市場への導入が発表された”水が不要かつ化学薬品も一切使わないので環境に優しい最先端トイレがクレサナ社のC1”。ロール状のフィルムライナーが、トイレを使用するごとに自動で密閉されることで、汚物の処理が簡単&衛生的に行える未来のトイレとして話題をさらったのは記憶に新しい。
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ジャパンキャンピングカーショー2024では、実演も行われた
被災地へいち早くクレサナを届けたトイファクトリー
2024年1月1日に発生した能登半島地震の際にも、このクレサナをハイエースの車内に2台設置したトイレカーを現地へ派遣し、キャンピングカー内で使用するだけでなく、防災時のヘビーユースでも活用できることを証明したのである。
そしてスイスのクレサナ社で、日本総代理店契約を締結!
2024年6月15日、そのクレサナを製造販売するクレサナ社と日本総代理店として契約を結んだのが、トイファクトリー 。日本総代理店として今後は日本でクレサナ社のトイレを販売&取り付けに加え、消耗品以外の交換パーツについての提供や修理、プログラムのアップデートなどのアフターサービスもできるように。長くクレサナを日本で使うための環境を整えていく。
クレサナ社について詳しく紹介していこう。まずクレサナ社の社長であるダニエル氏は、環境や衛生に関するスペシャリスト。コンスタンツ応用化学大学にて博士号も取得している。さらにクレサナ社は、フィルムライナーの材質や、熱溶着技術に強い自信を持っており、世界特許も取得している会社。現在ではラップ式トイレの類似品も出始めているが、クレサナはその肝となる密閉に関する部分で、このように高い技術をもっている会社が作っているのだ。
そのフィルム密閉に関する品質は確かで、ガーリックパウダーを大量に溶かした水溶液を密閉して防臭能力を確認する試験も実施。その結果類似品のラップ式トイレは2~3日後にかなり臭いが発生し、圧着技術についても溶着時に破れが出ることがあるなど、クレサナとの品質や技術の違いを確認。
もちろんそれ以外の品質についても4万回にも及ぶフタの開閉テストや、ユーザーによって使用された本体を実際に検証して製品に活かすなどのこだわりを持っている。
そしてこのウオーターレストイレのクレサナ、当初は介護分野での活用を想定して開発されたが、2024年にはヨーロッパの三大RV(レクレーショナル・ビークル)グループであるハイマーグループが、車載トイレとしてクレサナの採用を決定するなど、現在ではさまざまな分野から注目を集めている。その背景にはヨーロッパのキャンピングカーユーザーも、現地で主流のタンク式カセットトイレの処理や故障へのストレスを抱えいたという側面も。そのストレスを解決するトイレとしてクレサナが話題になったのだ。実際クレサナの本国での売上は、右肩上がりという。