キャンピングカーで楽しむ

キャンピングカー業界でダイキンの「リソラ」が採用されるのはなぜ?

ヤアズに採用したキャンパーアシストに聞いた
オートキャンパー編集部

キャンピングカーに装備されるエアコン(クーラー)は多種多様。とはいえ多機能で、オーナーも使い慣れている安心感があるのが家庭用ルームエアコン。そしてこのルームエアコンのなかでもダイキンの「リソラ」の採用が目立ってきている。ダイキンの「リソラ」が採用される理由をこのエアコンを採用したキャンパーアシストに聞いた。

キャンピングカーでもルームエアコンは活躍だが……

冷却能力や機能性を考えるとルームエアコンは冷房機器として最強。しかしクルマ用でないため各ビルダーでは積載方法を考案したり、さまざまな対策を施している。なかでも厄介なのが室外機の搭載方法。デカい、重い、配管が面倒などあるが、もっともネックなのが正立させること。これはコンプレッサーの向きからで、縦にする必要があるのだ。そのため室外機はいずれも縦型だ。

こちらが室外機。本来の室外機は縦にしか置けない。キャブコンはフロアを切っての積載ができるがバンコンでは困難。スライドドアステップを使い積む車両も

キャンピングカーの中でも、比較的サイズが大きいキャブコンではスペースがあるので、リヤベッド下などを利用してそのまま積んでいるが、これがバンコンになるとけっこう難しい。レイアウトや家具の作りを工夫して積んでいるモデルもあるが、苦労がうかがえる。

キャンパーアシストではそんな問題を解消すべく、早くから自社にて室外機の横置きを考慮し、横にした状態でもコンプレッサーの向きを縦にした。聞くだけなら簡単だが、特殊な技術と多大なノウハウがあってこそで、従来の室外機本体からわずかにパーツが張り出すだけに収めた。さらに横置きでフロア下に、スペアタイヤを外した空間に設置できるようにフレームや専用のケースを製作。振動の対処や張り出し量の減少と、バンコンでも容易なルームエアコンの積載を実現したのだ。

コンプレッサーの向きを変更。できるだけ庫外への張り出しを抑えた設計で、フロア下への積載時も影響はない。この工夫が独自なのだ
頑丈なケースとフレームを製作。これによりフロア下に付けた際に、もしヒットしても室外機は守られる。独自設計で取り付けやすさにも配慮
室外機前面を下にして上部から空気を吸い込み下部に排出。スペアタイヤを外したスペースを利用している
ハイエースへの取り付け。下部への張り出し量をできるだけ抑えている。配管の取り回しも考えられている
重量物のつり下げとなるのでフロアも補強部材を用いる。これは振動も考慮しており、車内に伝えない素材を使用
本来のフロア補強部材と干渉しないように付けるのは大変だが、フレームとケースはうまく逃がした設計だ

そんなキャンパーアシストが採用したのがダイキンの「リソラ」

リソラ本体は純正でも8色カラーが用意される。表面の質感は木目仕上げもあり、家具との一体感も演出可能。カスタムカラーは驚きの600色もある

キャンパーアシストでは、採用するルームエアコンにもこだわっており、ダイキン製のリソラを採用。これは環境負荷の少ない新冷媒の採用をはじめ、スリムでスクエアな本体形状なので取り付け場所の自由度が大きい。さらに本体パネルカバーは8種類ラインナップするほか、カラーや質感のオーダーにも対応。各車のインテリアにマッチできるので、違和感のないトータルコーディネイトが構築できるからなのだ。

このリソラを採用しているキャンパーアシストのヤアズ。左側の上部に少し見えるのがリソラだ。インテリアに馴染んでいるのがわかる

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