フィーカ【ロング・ワイドボディ・ミドルルーフ】
ロースタイル家具で見晴らし良好!

フジカーズジャパンのフィーカは8人乗り3人就寝でお値段437万8000円から。車名のFIKAとはスウェーデンのコーヒー片手のまったりタイムのこと。そのため室内も北欧調でナチュラルかつ明るい雰囲気。
ハイエースづくりの歴史が長いメーカーだけあり、使いやすいレイアウトや簡単なベッドメイク方法など初心者にも優しい作りが徹底されている。家具をすべて壁にぴったりつけて配置し、全体に高さを抑えたことで室内の開放感も抜群。

グラーニー【スーパーロング・ワイドボデイ・ハイルーフ】
エアコン標準装備、大人の2人旅モデル

キャンパー鹿児島がリリースしたハイエースバンコン・グラーニーはゆったり2人旅を想定。空間を贅沢に使って後部はゆったりしたソファスペースにした。ルームエアコンと電子レンジ、300Ahリチウムイオンバッテリーを標準装備し、大人の優雅な旅を約束する。
6人乗り3人就寝でお値段は767万円から。電装系を得意とするメーカーでもあるので300Ahの大容量バッテリーとルームエアコンを標準装備、走行充電や外部充電まわりの機器もしっかり標準装備だ。

スマートキャンパー6Sスヴェルト【ロング・標準ボディ・ハイルーフ】
展開が簡単で初心者ファミリーにもばっちり

フォーシーズのスマートキャンパー6Sスヴェルトはロング標準ボディにというハイエース最小のタテヨコサイズで機動性を、ハイルーフにより居室のゆとりをゲットしたいいとこどりタイプ。6人乗車の大人2人+子供3人就寝OKなファミリーオススメ物件だ。お値段439万円からというのもありがたい。
室内は前向きにも後ろ向きにもなるセカンドシートとマットでつくるサードシートでリビングを構成。ベッドにしたければセカンドシートを倒してサードシートの背もたれを足元に置くだけという間違いのない簡単さが嬉しい。セカンドシートをたたんで前側に寄せれば、大容量積載も可能だ。

スマートキャンパー7Gアソート【ロング・標準ボディ・標準ルーフ】
前向き7人乗車可能!幅広い用途で活躍できる多機能キャンパー

スマートキャンパー7Gアソートは「平日はミニバン、休日はキャンピングカー」がコンセプト。7人乗り最大4人就寝で539万円から。セカンドとサードシートに反転できるREVOシートを装備して、前向きに7人乗車が可能なので日頃はミニバンとして使える。
当然まっ平らなフロアベッドも作れるので、上段ベッドと組み合わせれば最大4人分のベッドに変形。家族で車中泊もOKだ。

遊牧民ノマドデュオトラベル【スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフ】
ルームエアコン完備の遊牧民シリーズフラッグシップモデル

遊牧民ノマドデュオトラベルは車名の通り、2人で快適に旅するために作られた。9人乗車で3人乗り、お値段は648万円から。車両前側にキッチン、後ろにゆったりしたリビング。ダイキンの薄型エアコンがスマートにおさまり、ホテルのような高級感ある室内だ。
最後部はトイレや収納庫としてつかえるマルチルームに。マルチルーム内にもFFヒーターの吹き出し口があるので着替えなどで使っても寒くないのがさすが。電源ソケットも取り付けてあり、はやりの電動式車載トイレが使用可能だ。

遊牧民ノマド パートナー【ロング標準ボディ標準ルーフ】
ポータブルクーラーで通年快適に

くるま工房くろぎの遊牧民ノマドシリーズからは標準ボディ標準ルーフのノマドパートナーも紹介した。L字のキッチンとリビングスペースというベーシックなレイアウトでいかにも使いやすそう。6人乗り3人就寝、お値段は486万6500円から。
ポータブルクーラー「ラ・クール」の専用スペースが作られているのがポイント。冷房効率をあげるためのオリジナル排熱換気システムも搭載しているので、夏場の対策はバッチリだ。

ディーピープレミアム N1【ロング・標準ボディ・標準ルーフ】
都会派も満足な「自分だけの場所」

老舗セカンドハウスからも2024年はハイエース新型がリリースされた。DP N1は7人乗り2人就寝、お値段498万3000円から。一目惚れせざるを得ないこの美しい室内。標準ボディ標準ルーフというコンパクトなサイズもあって、都市部のユーザーから人気を集めている。
ゆったりした後部のリビング、前方にはキッチンなどを集約。収納のふたに鏡が取り付けられているのも「わかってる」感じ。普段使いから車中泊までスタイリッシュにこなせる1台だ。

ロット【ロング・標準ボディ・標準ルーフ】
「たくさん乗れて、いっぱい積める」

グリーンハンズのロットは8人乗り2人就寝、お値段515万2125円から。前後の向きを変えられるFASPシートをセカンドシートに、サードシートに横座りのソファを設けて全8人の乗車を可能とした。レザー×アイアン×ウッドの室内もバンライフ調でオシャレ。
メーカーが職人集団なのでこのデモカーはあくまで作例の1つでしかない。家具の色やシート生地の種類はもちろん、座面の高さや家具のサイズなど、注文住宅のような感覚でイチから作り上げることができる。昨今なかなか珍しいメーカーだ。

フェイバリットボックス ボクサー【ロング・標準ボディ・標準ルーフ】
軽キャンパーの名手がついにハイエースに進出

パパビルドは軽キャンパー「フェイバリットボックス( FB )」シリーズが人気のメーカーだが、2024年に初のハイエースベースをリリース。エブリイやアトレーの狭い室内を効率的に使うノウハウをハイエースに投入し、広い室内を作り出した。
フェイバリットボックスボクサーは5人乗り2人就寝。対面でリビングを作る場合、セカンドシートとサードシートという方法が多いが、こちらではフロントシートの背もたれとセカンドシートで構成。これで室内がぐぐっと広く使える。運転席と助手席の間にポータブル冷蔵庫を置けるという無駄のなさもいい。お値段748万円と高めに見えるが、400Ahリチウムイオンバッテリーとクーラーが標準装備に含まれているため。そこまでコミなら妥当な印象だ。

MR カランタ【ロング・ワイドボディ・ミドルルーフ】
老舗メーカーが送り出した40周年記念モデル

本記事最後、MRカランタは老舗メーカー・レクビィが創業40周年を記念して作ったモデル。5人乗り2人就寝、お値段は789万8000円から。自らキャンピングカーを乗り回すレクビィ代表の増田氏の経験から生み出された2人旅モデルだ。2人がそれぞれくつろげる特別な作りのソファは、ベッドにした時もお互いが干渉しないように計算して配置されている。
手洗いもできるシンクはスライドドアすぐのところに、冷蔵庫などはバックドア近辺にとキッチン機能は分割してうまく配置。ルームエアコンや300Ahのリチウムイオンバッテリー、電子レンジなど一通り標準装備しているのでこのまま乗り出せる。

ここまで11メーカー・21台のハイエースを紹介した。とにかくベース車に悩まされた2024年だったが、2025年の捲土重来に期待したい。