
長い時間を過ごすキャンピングカーだからこそ気になる、車内のほこりやウイルスや細菌、そして煙や匂い。かといって大きな空気清浄機を置くと車内空間を圧迫する。そこで見つけたのがマトリクスから販売されている小型空気清浄機シクローネ。サイズはかなり小さいが、その実力はなかなかのもの。
超小型なのに消臭効果も
このシクローネ、縦125㎜✕幅200㎜✕厚さ50㎜とティッシュボックスサイズ。なので、キャンピングカーのどこに置いても場所を取らない。もちろんダイネットのテーブルの上にあっても存在感がない。しかし、そのパワーはなかなかのもの。標準運転なら約40人分、中運転では約20人分、弱運転でも約10人分の呼吸に相当する空気を吸っている。そしてその吸引口には0.1μmまでキャッチする静電フィルターが搭載されている。それでも動作音はさほど気にならない。標準運転で動作させてもおしゃべりに支障はない。


そしてシクローネを動かすとエアカーテンのように空気の流れで壁ができるので、例えばダイネットで対面で座ったとき、お互いの間にこのシクローネを置けば、お互いの飛沫などが飛ばない効果が期待できる。片方がタバコをするなどの煙がでるような場面でも、向かい合う相手への影響はかなり抑えられる。実際キャンピングカーオーナーでこのシクローネを使っている方からも、「同じ空間でタバコを吸っても、ほかの人にあまり迷惑をかけなくなった」という声を聞いたそう。
そしてこのシクローネの内部には紫外線を発生させる装置もあり、フィルターについたウイルスを不活性化すると同時に空気を洗っている。このとき微量のオゾンも発生し、空気といっしょに放出されている。そのため、消臭効果も期待できるという。車内で料理や食事をするとどうしても匂いが気になる。そんなときにこのシクローネを動かしておけば、そんな匂いも解決してくれるというから驚きだ。
じつはすでに、こういった特徴を生かして飲食店や病院、窓口などキャンピングカー以外のいろいろな分野で活用されている実績がある空気清浄機なのだ。
作った人もキャンピングカーオーナー

このシクローネ、製作者自身もインディアナRVのエメロードを所有するキャンピングカーオーナーで、自分のクルマでも愛用中とのこと。だからなのか、外部電源がない場所でも、別売りのバッテリーやクルマのシガーソケットから電源をとることで動かせるようになっている。ちなみに弱運転であれば、別売りのバッテリーで約20-30時間動かせるという。

開発のきっかけは、大学病院の先生の「診察の場面でどうしてもマスクを外さなければならない場面がある」というコロナ禍でのお悩みから。解剖の際に、解剖する部屋に人為的に空気の流れを起こして壁を作ることで、解剖医がご遺体からのウイルスなどに暴露しないようにしているということからヒントを得たそう。
そして今後もっと静かなシクローネを開発する予定ということで、完成次第マトリクスのウエブサイトにて発表されるとのこと。とはいえ現在のシクローネでも十分静か。こちらはマトリクスのネットショップから購入可能なので、気になる方はチェックしていただきたい。
シクローネの実力を動画でも検証!
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