ケイワークス「ラギッドバン タイプ2」のコンセプトは「余白と発展性」。必要最小限の装備内容から用途に合わせて空間を自由にアレンジしながら楽しめる、発展性を備えたマルチユースのバンライフモデルだ。基本装備の詳細と、オプションを組み合わせて作りあげられる架装例を紹介する。
目次
海外バンのようなオシャレ空間をオプションで自分好みにカスタム
バンコンの有力ビルダー「ケイワークス」のハイエースベースといえば、高級感ある内装と快適な電装系パーツを標準装備した「オーロラ」シリーズが有名だが、この「ラギッドバン」は「土足でラフに雑に使え」という大胆なキャッチコピーを与えられたバンライフモデル。愛車というよりは趣味やレジャーの「相棒」と呼びたくなるような存在で、ベース車は機動力に優れるロング・標準ボディ・標準ルーフのDX。あえて上級グレードのS-GLではなくシンプルなDXにすることで求めやすい価格を実現している。ミニバンやSUVからの買い換えにも良さそうだ。
ミニバン的に使える前向き3列シート
ラギッドバンのタイプ1は前向きセカンドシートと横向きサードシートの組み合わせなのに対し、ここで紹介するタイプ2はセカンド、サードシートとも前向きのREVOシートを採用し、ミニバンのような3列前向き7人乗車が可能だ。
使い勝手の良さが光る細部の作り込み
「タフに使い倒せる」というコンセプトの通り、スライドドアのステップ部や荷室後部の床にオプションの縞鋼板を施工すると、土足のまま気兼ねなく車内に乗り込める。
内装は「オーロラ」シリーズと同様に三河の家具職人が作る高品質の家具を採用しつつ、マルチな使い方ができるように装備を厳選した。
標準装備はシャワー付きミニシンクに19ℓの給排水タンク、105Ahの鉛サブバッテリー、走行充電と外部電源システムにサブバッテリーチャージャーを加えたシンプルな内容。オプションでリチウムイオンバッテリーや大容量インバーター、FFヒーターなどを追加してグレードアップができる。
趣味やリモートワーク、クルマ旅、キャンプ、災害への備えなど、用途に応じて自分だけの空間に作り上げていく発展性を備えている。
エレベーティングルーフがゆとりを生み出す
ケイワークスはポップアップルーフの加工も得意とする。屋根が水平に持ち上がって室内高が均一になるエレベーティングルーフはオプションで、ロフトベッドがプラス2人分の就寝スペースになる。ルーフの部分に310Wのソーラーパネルも設置可能だ。