
ナッツRVがフィアットデュカトをベースに手がけたバンコン「フォルトナ」。得意とする高断熱性と電装システムのノウハウをこの新しいベース車にも惜しみなく注ぎ込み、ファミリーで使いやすい1台に仕上げた。
目次
広々ダイネットがファミリーに最適
ゆったり感上々の2ダイネット
キャンピングカーでデュカトをベース車にするメリットの1つがフロントシートに回転機構が組み込まれていること。通常の前向きから自在に向きが変えられる。完全に後ろ向きとなる180度まで動かせるが、右ハンドルの場合助手席を120度と斜めにするとテーブルが使いやすい。

また、クローゼットをはさみリアにもダイネットがある。横座りのダイネットで2人の着座なら十分余裕がある。囲まれ感のある空間に思えるが、実際に座ってみると大きな窓が2面についているので、圧迫感は感じない。


ベッドも2カ所で大人と子供に分かれて寝られる
フォルトナCタイプは、兄弟車のMタイプにはないダイネットのベッド展開を可能としている。テーブルを下げてセットして、補助マットを置けば完成。長さこそチャイルドベッドサイズだが、幅は十分なので小さな子供2人でも寝られる。



リアのダイネット兼ベッドと分かれて、子供を先に寝かしつけてから親はリアのダイネットで過ごす、そんな2ルーム的な使い方もできる。
収納力が増して多人数の荷物も楽々収納
フォルトナCタイプは、Mタイプと比べ前後ダイネットを分割するクローゼットがスリムなので、その分開放的に感じられる。また上部収納庫に関しても、前方部分に棚が追加され収納力が増している。



Mタイプと比較すると、こちらはファミリーユースにも対応できる作り込み。5410mmという全長を考えるとバランスがいい。
快適性を追求した電装システムと高断熱性
高効率充電システム「エボライト」&リチウムイオンバッテリー
電装システムに関しては、これまでの多くのノウハウを余すことなく施した。フォルトナには独自の高効率充電システム「エボライト」を標準装備として導入。サブバッテリーにはリチウムを使用した。200Ahと十分な容量がある。ルームエアコンはオプション設定だが、その際は追加で200Ahのバッテリーを搭載することもできる。
抜群の断熱性能を誇る「エアフォリア」を採用
昨今のキャンピングカーはエアコンやクーラーの充実化が進んでいるが、車体をきちんと断熱処理していないと効果が発揮されない。そこでナッツRVは「最強の断熱素材」ともいわれる「エアフォリア」をルーフと壁面に採用。床には高断熱コンポジットパネルを敷き、足元からの冷えも防いだ。目に見えない部分だが、こういった処理がユーザーの快適性を大きく左右する。

