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東京キャンピングカーショー2024で見つけた各社の新しいモノコト!

ペットとの旅や防災、レジャーだけでないキャンピングカーの魅力を発信!
伴 隆之
伴 隆之

7月20、21日に開催されたキャンピングカー愛好家の真夏の祭典「東京キャンピングカー ショー2024」。2日間で17197人が訪れたこのショーの、各メーカーの新型キャンピングカー&グッズなどを紹介しよう。

ナッツRVから環境に優しいポータブルトイレ「LooSeal(ルーシール)」がデビュー

キャンピングカーに備わるトイレはカセットタイプやポータブルタイプ、マリンタイプにフィルムタイプなどさまざまな物がラインナップされている。が、防災時を考えると、フィルムタイプは利便性が高い。
1番の理由は捨てる手間が他のタイプに比べて簡単なことが挙げられる。今回ナッツRVのブースで展示されていたのがこのポータブルトイレ「ルーシール」。

このトイレは水を使わないフィルムタイプ。本体は7.7kgで軽量・コンパクト。なので持ち運びも楽々。さらにバッテリー内蔵のため、コードレスである。また満充電の状態から70~100回の利用が行える省電力設計となっている。セット内容は本体以外に消耗品であるフィルムロール(60回分)、吸収剤(60回分)、バッテリー充電用のACアダプター。ボディカラーはグレー、ホワイト、シルバーの3色を用意する。

利用時は本体にある脚部分を引き出し、フィルムを便器内にセットしたら吸収剤を入れて用を足す。その後、本体にあるスタートボタンを押すとフィルムが下に送り出されて口部分を圧着・カット。排泄物も吸収剤によりゲル状に固められ、フィルムも介護現場などで使われている特殊素材によりニオイ漏れもまったくなし。封印されて袋状になったフィルムは基本的に可燃ゴミとして処理することができる。

ほかにも、食事で残ってしまった汁物などをシンクで流すとパイプやタンクなどが汚れてしまったりニオイがついてしまうが、ルーシールで処理すればニオイもつかず排水タンクも使わなくて済むといった使い方も可能だ。発売は9月からを予定しており、価格は11万8800円となる予定だ

バンテックがハイラックスベースの新型キャブコン「アストラーレGX4 」を初披露!

2021年のジャパンキャンピングカーショーで登場したキャラバンをベース車両として使用した本格的なキャンピングカーが「アストラーレCC1」。第2弾となるのがこの「アストラーレGX4」だ。ベース車両はハイラックスで、ボディをカットしてシェルを装着する、という本格的なキャンピングカーだ。ハイラックスのボディを切り、キャンピングカーの居室を合体したキャブコン(キャブコンバーション)という架装形態になる。

このモデル、タイ国内で昨年より販売されている「アルファ」のシェルを用い、外装はさらに細部に磨きをかけたもの。雨垂れや空気抵抗などを考慮し、見た目と実用性を兼ねそろえたものになっているのがポイント。

インテリアのほうはアルファとは大きく異なり、EcoFlow社のオルターネーターやポータブル電源など最新電装システムを搭載。車体後ろに出入り口があるのは一緒だが、運転席側からも居室空間へアクセスもできる。特筆すべきはバンク及びフロアのベッド展開が驚くほど簡単なこと。これらは独自の機構とすることで、時短かつ力要らずでセットができる(特許も取得!)。

出入口左側にキッチンとエアコンを装備。エアコンはEcoFlow WAVE2を採用し、吸排についても通風口を開けるだけと簡単。右側にはトイレ&シャワールームがあり、ここはレバーを押しながら引き出すことで壁が260mmほど通路側へ出てくる仕組みとなるギミックも面白い

上部収納庫が豊富なほか、ソファ横にテーブルが収まるなど、使いやすさを重視しているのもポイント。乗車定員は4人で就寝人数は大人3人+子供2人。プロトタイプのため現在のところ正式な発売日は未定だが、ジルよりも安価な1200万円程度の価格となる予定だ。

ホワイトハウスからジムニーシエラ5ドア向け電動ポップアップルーフを搭載したコンセプトモデルを展示 

ポップアップルーフ製造・販売台数日本一のホワイトハウスから、日本未導入のジムニーシエラ5ドア向けポップアップルーフ搭載のコンセプトモデルが初披露された。

ルーフの開閉は電動式のため、運転席上部にあるスイッチによりワンタッチで行なえ、力も不要でだれもが容易に開閉可能。ルーフ内は1番高い部分で1190mmもあるので、居住性もしっかりと確保されているほか、3面にはメッシュウインドウも備わり通気性も抜群で見晴らしもいい。ルーフ内へのアクセスは天井中央に設けられた出入り口から乗り降りできる。

ルーフ内には大人2人が就寝できるスペースを確保。今回はコンセプトモデルのため、具体的な発売日や価格については未定とのこと。また今回は前開き式を開発したが、バックドアにラダーを付けてアクセスできる後ろ開き式も検討しているとか。海外ではすでに販売されているジムニーシエラ5ドアだけに、海外への輸出も含めて製品化に向けブラッシュアップしていくという。

耐荷重500kg! 硬さ調整もできるエアマット”Takibi”と”Wahaha”が近日発売!

車中泊はもちろん、家やテントなどでも活用できるエアマット。付属のコードレスインフレーターポンプにより空気の注入や排出が簡単に行なえ、設置&撤収も手間要らずなのがこの”Takibi”と”Wahaha”。空気の注入量により、マットの硬さが好みに調節できるほか、耐荷重は500kgなので大柄の人や2人でノ使用でも安心。また、収納袋が付属しており想像以上に小さく収まるのも特徴だ。

2シリーズの違いはベッドの厚みで、Takibiのほうは20cm厚、Wahahaは10cmとなる。サイズが豊富なのも魅力で、Takibiで3サイズ、Wahahaは6サイズも用意。展示車両N-BOX Camper NEOにはWahaha Camper(4万4000円)が実際に置かれており、180×110×10cmサイズはまさにジャストフィット。軽1ボックスユーザーはもとより、ミニバンなどで車中泊をしている人は注目してはいかが? 現在予約中で、発売は9月ごろの予定。

室内になじむカラーのファイヤーショーカスティックが登場予定!

一般的な消火器のような粉末、液体、泡等の薬剤ではなく新技術の不活性ガスで消火するファイヤーショーカスティック。消火後に残留物がなく、周囲が汚れないため、復旧が容易なのもポイント!キャンピングカーの室内に溶け込むカラーが続々登場予定だ! 

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