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買えるのか?トヨタ、ハイエースの特別仕様車「ダークプライムS」を2月7日より発売開始

オートキャンパー編集部

トヨタは2025年2月7日に、ハイエース バンに特別仕様車スーパーGL「DARK PRIME S(ダークプライムS)」を設定し、2月7日に発売した。記録的な品薄が騒がれる中、果たしてこの特別仕様でのキャンピングカー発注は可能なのだろうか?

ハイエース200系誕生から20周年を記念して設定された「ダークプライムS」

ハイエースダークプライムSのイメージ画像
発表されたハイエースダークプライムS。ボディカラーはブラックマイカ

トヨタ・ハイエースの現行型「200系」は2004年8月23日に発売を開始。発売当時の小型商用車クラストップの荷室長3000mmという積載性の高さ、パワフルな走りが支持を集め、ロングセラーを続けている。

さらにスタイリッシュな外観と四角い使いやすさから外装・内装カスタムシーンも隆盛し、大きなジャンルとなった。

そして発売から20周年イヤー中の2025年2月7日に、特別仕様車「ダークプライムS」が新設定された。以下がメーカー発表の変更点だ。

■ハイエース200系型の誕生20周年を記念した特別仕様車スーパーGL”DARK PRIME S”を新設定
 ▶1GD-FTVディーゼルエンジンを高出力化するとともに、サスペンションには専用のショックアブソーバーを採用。余裕のあるトルクフルな走りと、空車状態でも心地の良いしなやかな乗り味を実現
 ▶外装には、クリアスモーク加飾を施したLEDヘッドランプや、エンブレムをはじめ専用のメッキ加飾パーツを採用。
  ▶内装にはカーボン調加飾を施したインストルメントパネルアッパー部やシフトノブなど、20周年を記念した特別な1台を表現
■200系型誕生20周年を記念したフロントドアスカッフプレートをスーパーGL(特別仕様車含む)にメーカーオプション設定

ハイエース20周年記念のロゴ入りオプションパーツ
20周年を記念してメーカーオプションに設定された「フロントドアスカッフプレート」。ダークプライムIIなどを含むスーパーGL車で選択できる

「ダークプライムS」は標準ボディ標準ルーフのディーゼル車に新設定

ダークプライムSはハイエースのバリエーションのうち、4ナンバーバンのスーパーGL、ロング・標準ボディ・標準ルーフ、2WDか4WDのディーゼル車にのみ設定される。

2018年に登場した「ダークプライムII」はロング・ワイドボディ・ミドルルーフ、ガソリン車にも対応しているので、それと比べると少し限定的。

2018年に設定されたハイエースのダークプライムII。ボディカラーは特別設定色スパークリングブラックパールクリスタルシャイン。このカラーはダークプライムSでは選択できない

走り・見た目とも特別な1台に

ダークプライムSにはダークプライムIIのような専用カラーは設定されていないが、ディーゼルエンジンの高出力化や専用サスペンションといった走りに関する部分が刷新されている。

ダークプライムSの専用ショックアブソーバー(フロント)

エンジン型式は同じ1GD-FTVだが最高出力116kW(158ps)/最大トルク330Nm(33.7kgm)にアップ。通常モデルが111kW(151ps)/300Nm(30.6kgm)なので、高出力トルクフルに変わっている。

また、専用のショックアブソーバーを採用したことで空車状態でもしなやかな乗り味になっている。

LEDヘッドランプ(クリアスモーク加飾)
LEDヘッドランプ(クリアスモーク加飾)

外観はクリアスモークLEDが印象的なほか、各種メッキパーツでスタイリッシュに。また、ダークプライムS専用のメッキエンブレムが用意されている。

専用メッキエンブレム
専用メッキエンブレム

内装もカーボン調のパーツなどでスポーティな印象に。フロントシートにもダークプライムS専用エンブレムが刺繍された。

シート表皮(トリコット+合成皮革&ダブルステッチ)・専用刺繍ロゴ(フロントシートのみ)
シート表皮(トリコット+合成皮革&ダブルステッチ)・専用刺繍ロゴ(フロントシートのみ)

やっぱり買えないハイエース

ではこのニュースを見て、最寄りのキャンピングカーショップに発注に行くとどうなるのかというと「発注は受けられるが納期は未定」となることがほとんどだ。

トヨタから販売店へのハイエース供給は昨年末から今年の初頭にかけて一瞬だけ再開されたが、このダークプライムSも含めてすべてのオーダーがまたストップしている。ダークプライムSはダークプライムII同様に特別仕様としてラインナップに残るようなので、次回のオーダー再開時に発注を入れて、無事に確保できればお手元に届くかもしれないが、すべては仮定、まったく保証はない。キャンピングカー・車中泊のベース車として魅力的なクルマだけに、残念でならない。

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