昨年開催されたジャパンモビリティショーで、オートキャンパーが注目したき韓国のKiaのEV商用車、PV5。なぜかといえば、これがキャンピングカーのベース車となりうる未来が、現実的なものとして近づく予感がしているから。実際会場には、LGエレクトロニクスとの協業で、Kia PV5をベースに「まるでキャンピングカー」なコンセプトモデルモデルも登場した。とはいえまだ謎多きKia PV5。果たして本当にキャンピングカーのベース車としてのポテンシャルはあるのか?

韓国から来た商用ワンボックスタイプの電気自動車Kia(キア)PV5。近年の日本車とは一線を画すデザインで注目の1台だ。このモデルは、「パッセンジャー」と「カーゴ」の2タイプが登場し、韓国と欧州を皮切りに、2026年の春に日本での発売が予定されている。大まかな違いは、5人乗りの乗用モデル「パッセンジャー」に対して、商用バンの「カーゴ」は1列目と2列目に仕切りがついた2人乗車となる。


シャーシと足回りは共通で、フロントにモーターを配置して前輪が駆動するFF方式を採用する。また、バッテリーを床下のフレーム内に収めることで、運転席下にエンジンをマウントし、プロペラシャフトで後輪を駆動するキャブオーバータイプなどと比べて底床化を実現している。動力源のバッテリーは51.5とkWh 71.2kWhのほか、「カーゴ」のみ43.3kWhの容量がラインナップされている。AC100Vが出力できるので、サブバッテリーなどを使わずにクルマに蓄えられた電気を確保できるのはキャンピングカーユーザーにも魅力だ。特に「カーゴ」モデルはキャンピングカーのベース車として優れたポテンシャルを秘めている予感! 今後の動向から目が離せない。


キャンピングカー仕様も視野か。コンセプトモデルは「まるでキャンピングカー」

ジャパンモビリティショーのキアブースには、韓国の家電メーカーのLGエレクトロニクスとの協業によるアウトドアユースに特化したコンセプトモデルも展示されていた。リヤのカーゴスペースには、温度設定ができる冷凍・冷蔵庫のほか、IH調理器やオーブンといった調理設備が収まっていた。この大胆なレイアウトは、SF映画にも通じる未来を予感させた。
さらに同ブースではキャンピングカービルダーをはじめとする関係者向けの説明会も行なわれていた。「われわれとしては特にキャンピングカーのニーズをとらえるべく、PV5のカーゴモデルを積極的に販売していきたい」と述べたのはキアPBVジャパン代表取締役の田島靖也氏。キア以外にもBYDをはじめ日本に迫りくるアジア発のEV車は多数。そのなかでもキアはいち早くキャンピングカー市場に向けた準備をしているように感じた。今年のジャパンキャンピングカーショーでも、新ベース車の登場と相成るか、注目を続けたい。