キャンピングカーで楽しむ

クルマ旅をもっと楽しむ! 街路樹の楽しみ

長いドライブの道中も、街路樹がわかれば楽しい時間に早変わり!

クルマ旅をしていると目にする街路樹。住宅街や幹線道路はもちろん自動車専用道にも。そんな街路樹もじつは様々な樹木の種類があって、地域性があるのをご存知ですか?樹木の種類がわかると、ドライブ中の会話のきっかけにも!今回は、よく見かける街路樹の種類と、街路樹観察の楽しみ方をご紹介。これで今年のゴールデンウイークのドライブがもっと楽しくなる!?

こんなにある! 街路樹の種類

せっかくの花の季節。今回は花が咲く街路樹をメインにご紹介。花が咲く街路樹は、花の時期に通ると見事な景色を見せてくれます。そのなかでも有名なものがなんといっても「サクラ」。ひとくちにサクラといっても、有名なソメイヨシノはもちろん、長く花を楽しめるヤマザクラや、ソメイヨシノより遅く咲くヤエザクラなど、種類も豊富なのはご存知でしたか?
ほかにもいろいろな花が咲く樹木が街路樹になっています。

・ハナミズキ(高木)

住宅街やニュータウンでよく見かける背の高い街路樹。春の終わりに白やピンクに見える花を咲かせる。じつは白やピンクの花びらに見える部分は、葉の変形した部分で苞(ほう)といい、厳密には花ではない。実際の花は苞の中央部分の緑色に見える部分。秋には紅葉で目を楽しませてくれる。

・ツツジ(低木)

幹線道路の中央分離帯や歩道と車道の間によくある街路樹。低く角型に剪定されていることが多い。春の終わりに赤系統〜白の鮮やかな花を咲かせているところをよく見る。最近は人気のゲームなどにも登場して認知度が上がっている。街路樹としての形は、サツキや次のドウダンとよく似ている。一般的にサツキよりツツジのほうが開花時期が早く、ドウダンは花の形が全く違う。

・ドウダンツツジ(低木)

ツツジと同様に中央分離帯や歩道と車道の間によくある街路樹。形も低く角型に剪定されていることが多い。あまり目立った花は咲かないが、秋の紅葉が美しい。またドウダンの中でもサラサドウダンという種類の木では、春にスズランのような小さな花を付けるので、信号での停車中などに見れることがある。

・ツバキ/サザンカ(中木)

庭木にもよく好まれる木。冬から春にかけて赤や白、ピンクなどの花を咲かせる。葉は厚めの深い緑で照りがあり、そして密に生えているので、暗い緑色のこんもりとした木を見かけたらツバキかサザンカの可能性が高い。ちなみにツバキかサザンカかを見分ける一番簡単な方法は、花の時期に木の下を見て、花が花びら状にバラバラに散っていたらサザンカ。花ごと落ちていたらツバキだ。

・カナメモチ

高速道路などで見かける街路樹。アカメモチとも呼ばれ、名の通り新芽が赤い。初夏に白い花を咲かせるが、細い花で葉に隠れていることも多い。見つけられたらラッキー? 住宅街などで生け垣に使われることも多いが、街路樹ではかなり大きなサイズになったカナメモチを見ることができる。

キョウチクトウ

夏から秋にかけて見ごたえのある主にピンク色の花が咲く。この見事な花は名前の由来にもなっている。ただしキョウチクトウにはすべての部位に毒があるので、キャンプなどで箸や串の代わりとして使用したり、薪として燃やすのも厳禁。枝を折って出てくる汁や燃やした煙でも中毒症状を起こしてしまうので、目で見て楽しもう。

メグスリノキ

その名のとおり、かつては薬としても重宝されていたメグスリノキ。実際に樹皮にはいくつかの有効成分が含まれていることが研究で実証されている。カエデの仲間で、秋になるときれいな紅葉を見ることができる。関東近辺では千葉の東金有料道路などで見ることができる。

ビワ

フルーツでおなじみのビワ。この木も街路樹として植えられている。温暖な地域を好み、冬の冷え込みが強いと、実がならないことも。秋から冬にかけて花を咲かせて、翌春に実を付ける。街路樹としてみると、葉に特徴があり、細長い大きめの葉で、新芽の頃は白っぽく見え、時間が経つとツヤがある深い緑になる。ドライブ中遠目でもその色の特徴を見ることができる。

お出かけ先での街路樹観察の楽しみ方

・移動すれば季節が変わる!?

春、花の季節にクルマ旅などで長い距離を移動すると、出発地の花の様子と比べ、道中の花の様子がどんどん変わっていくのを感じられる。特にソメイヨシノやツツジ、ハナミズキなど広く街路樹として植えられている樹木だと、出発地では咲いていたのに、北上したらまだつぼみ、なんてことも。

・クルマを降りなくてもドライブルートの周りの環境を感じられる

街路樹の根本や、街路樹が枯れてしまって土がむき出しになっている部分に、どこからか飛んできた草や花が根付いている場合がある。ときには何食わぬ顔をして木が勝手に生えていることも。その花や木をよく見てみると、周りの畑や森に同じ花や木があることが多い。春だと黄色いナノハナが咲いていると思ったら、近くにナノハナ畑があったり、夏だと白い花が咲いていると思ったら、近くにニラ畑があったり。そんなふうに観察してみるとおもしろい。

・移動先の地域の文化も感じられる

街路樹には、地域性が出ていることもある。例えば都道府県で制定されている都道府県の木を植えているところはよく見かける。東京都だとイチョウ、栃木県だとトチノキのように。行く前に調べておくと、探す楽しみが増えるかも! そのほか暖かい地域に多いヤシノキなど、その地域の気候や雰囲気を感じられる街路樹も。
また、日光の杉並木のように、歴史的な背景をもつ街路樹もある。日光の杉並木に沿うように国道が走っているので、ドライブするだけでも歴史を感じる観光ができる。現在杉並木で有名な国道119号の宇都宮〜日光間はバイパス化が進んでいるが、同じく杉並木がある国道121号の鹿沼〜日光間では、杉並木の中を走る区間が長く残っている。

ときにはたくさんの地域を超えて移動するクルマ旅。その移動の時間も車窓の景色に少し目を向けてみると、クルマ旅の楽しみの新しい発見があるかもしれません。