ベッド、電気、給排水が備わり、プライバシーが保たれる「タイヤのついた家」であるキャンピングカー&トレーラー。平時はレジャーを快適に楽しむモビリティとして、災害時には移動可能なシェルターや簡易宿泊所などに幅広く活用されている。キャンピングトレーラーインポーターとして老舗の「インディアナ・RV」に、「災害対策」としてのキャンピングカー&トレーラーの有用性や可能性について、取り組みや考え方を聞いてみた。
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エネルギーを自給できるオフグリッド性能の高さが頼もしい
「東日本大震災で『トレーラーを持っていたおかげで、被災しても人並みの生活を送れた』という、ユーザーの声をヒントに、より家に近い使い方ができないものか?と考えたのが、電気やガスなどの公共インフラに頼らず、エネルギーを自前で賄えるオフグリッド的発想のパッケージでした」と、Vエディション誕生の経緯を振り返るインディアナ・RVの降旗克人代表。
同社が扱う欧州製キャンピングトレーラーは、本来コンロや冷蔵庫、FFヒーターをLPガスで稼働させる仕様だが、日本ではガスの充てんを含めた取り扱いが難しく、入手しやすいカセットガス仕様に変更。暖房は灯油式FFヒーターを採用することで、日本の使用環境に適した脱LPガスの「Vエディション」としてパッケージ化し、好評を博した。

Vエディションを皮切りにトレーラーの使い勝手や快適性向上のためにブラッシュアップを重ねて、電源環境を強化したVIP(Vエディション・インディペンデント・パワー)ハイブリッドIIに進化させ、オフグリッド性能を高めた。
ポイントは105Ahの鉛バッテリーを室内照明やFFヒーターなどDC12Vの電装品に使い、AC 100V機器には1024Whのポータブル電源(以下、ポタ電)を用いること。ポタ電へはAC 100Vまたは熱損失が少なく耐用年数が長いCIGS 150Wソーラーパネルから充電。鉛バッテリーへはパススルー(充電しながら、同時に接続した機器にも電力を供給する)に対応したポタ電経由、または充電先切り替えスイッチを操作するとソーラー充電が可能になり、けん引中の走行充電にも対応。
鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリー内蔵ポタ電という、異なる独立電源を組み合わせたことで、状況に応じて柔軟に電気を運用できるようになった。例えば、ヘッド車にAC 100V・1500Wアクセサリーコンセントが付いていれば、そこからポタ電に充電できるので、被災地など外部電源が取れない状況でも安心できる。
災害時におけるトレーラーの強みは、ヘッド車と切り離せること。ヘッド車で通勤や買い物など日常生活を営み、トレーラーはエネルギーを自給できる居住空間になる。

トリガノ(フランス)「エメロード406VIP ハイブリッドII」
●価格:536万9100円
●就寝人数:4~5人
●全長×全幅×全高:5510×2100×2580mm
●標準装備:FFヒーター、150Wソーラーパネル、1024Whポータブル電源、105Ah鉛バッテリー、フィルム式トイレ、3口コンロ、シャワー、85ℓ冷蔵庫、給排水タンクほか




鉛・ポタ電・ソーラーの3本立てで電源環境を強力にバックアップ
外部AC電源接続時、いったんポータブル電源に入力してからパススルーでトレーラーのDC12V電装品に給電。AC-DCコンバーターを介して鉛バッテリーにも充電。ソーラーの充電先は切り替えスイッチで鉛バッテリーまたはポタ電を選択。

VIPハイブリッドIIパッケージには手動フィルム式トイレも標準装備
シャワールームに設置できる手動フィルム式トイレ(ラップポンPF-1)を標準装備。折り畳むと厚さ17cm、総重量5kgとコンパクトになり、1回ごとに熱圧着で密封。ニオイも菌も通さない高機能防臭袋「BOS」を使用し、処理や操作も簡単。電源はハンディバッテリー、ACアダプター、DC12Vに対応する。

ヘッド車はAC100V・1500Wアクセサリーコンセント装着車がおすすめ
降旗貴史会長の愛車、ヤリスクロスハイブリッドにはメーカーオプションのAC100V・1500Wのアクセサリーコンセントがラゲッジルームに備わる。最大1500W以下の電気製品が使用でき、VIPハイブリッドIIのポタ電、デルタ3プラス(1024Wh)に充電が可能。ちなみに燃料満タンで停車中に消費電力400Wで給電した場合、約5日使用できる(出典:トヨタ自動車お客様相談センター)。コンパクトクラスSUVでもけん引免許不要の750kg以下のモデルなら問題なくけん引できる。


◯問い合わせ
インディアナ・RV
電話:0467-70-2729




