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交通安全を守るためにできること。服装の見えやすさを診断できる『見えチェック』

薄暮や夜間の時間帯の交通事故削減に向けて、歩行者としてできることとは

9月になり、気温も涼しくなって、夕陽が沈むのも早くなる季節。そんななか、JA共済連とトヨタモビリティ基金が共同プロジェクトを行なった。

薄暮時間帯・夜間の自動車帯歩行者事故削減を目的として、自身の服装がドライバーからどのように見えるかシュミレーション、服装の見えやすさを診断できるソフトウェア『見えチェック』を岩崎電気株式会社の「光環境評価システム QUAPIX(クオピクス)」の技術を応用して開発された。

交通死亡事故は、1日の中で17時台〜19時台において最も多く発生している(グラフ1)
薄暮時間帯の「自動車対歩行者」事故の時間当たりの死亡事故件数は、昼間と比べて約3.6倍発生(グラフ2)

薄暮時間帯・夜間の自動車対歩行者の交通事故を防ぐには、ドライバーが歩行者に対しての細心の注意を払うことに加え、歩行者が自身の存在をドライバーに発見してもらうことが重要だ。このソフトは自身の姿がどのようにドライバーから見えているのか可視化することができるので、少しでも明るい服装を心がけたり、反射材を着用するなどの行動につながるきっかけとなるだろう。

JA共済 地域貢献活動アンバサダーの「ティモンディ」
ティモンディのお二人も「見えチェック」を体験

実際に『見えチェック』を体験!

「見えチェック」とは、ドライバーから自身の姿がどのように見えるのかシュミレーションし、服装の見えやすさを診断できるソフトウェアだ。

診断までの流れ
複数のシーンにおけるシュミレーションが可能
自分の服装の見えやすさレベルが3段階で診断し、対策アドバイスが記載された「診断表」が提供される

実際に見えチェックを体験してみた。撮影はあっという間に終わり、その後ソフトウェアが写真を処理した後、診断表として印刷されるという流れだった。今回撮影した服装はグレーのトップスに、黒のスカート。
その診断結果は、「C」判定だ。やはり、夜の時間帯だと黒い服装はクルマからだと見つけにくいことが改めてわかった。

撮影の様子
暗闇のなかでの自分の見え方を可視化できる
反射材を着用して撮影


その後、反射材を着用しての撮影も行なった。すると、しっかりと反射材部分が反応して、暗闇の中でも光っているのがわかった。

バッグのキーホルダーに反射材がしようされているものや、靴のかかとに貼るような反射材シールなどもあるので、工夫次第では、暗めの服装でも対処方法がありそうだ。

キャンプ場やRVパークなどを利用する際、街灯が少なく、暗いと感じたことはないだろうか。また夜間にそのような場所でクルマを動かす際も同様だ。自然が多いところであればあるほど、明かりは少なくなるだろう。そういった際に、クルマとヒトが交通事故を起こさないためにも、お互いに意識して気をつけることができれば、さらにより良いキャンピングカーライフを送ることができるだろう。

「見えチェック」を活用した交通安全啓発活動を実施

今後JA共済連とトヨタ・モビリティ基金は、イベントへの出展やJA共済連が実施するドライビングシュミレーター搭載車両「きずな号」による全国展開をはじめ、「見えチェック」を活用した交通安全啓発活動を実施予定だ。

■10月9日(日):トヨタ博物館主催「クラシックカー・フェスティバル」
■10月22日(土):一般社団法人全日本交通安全協会主催「反射材フェア 2022」

「服装の見えやすさ診断ソフトウェア『見えチェック』完成発表会」
■特設WEBサイト:https://social.ja-kyosai.or.jp/miecheck/