キャンピングカー・ビルダー紹介

2022年のキャンピングカーを語る!【インディアナ・RV ・エメロード406 Vエディションプレミアム】

さまざまな人をターゲットにした、初心者でも安心なキャンピングトレーラー

今年も残すところあと1カ月。2022年もさまざまなキャンピングカーが新たに登場し、キャンピングカー業界がますますの盛り上がりをみせた1年になったと感じる。2月のジャパンキャンピングカーショー2022から始まり、今年を終えようとしてる今、改めて今年のオートキャンパーWEBの取材の中で印象に残った1台を紹介したい。

外装部分は日本仕様に!

まず、エメロード406の外装について。406のエントランスは本来右側にあったが日本の通行区分に合わせて、左側に変更された。日本だけの完全なオリジナルを完成させたのだ。断熱材についても発砲プラスチック系の断熱材をEPSからXPSへ変更し、断熱効果の従来比20%増を実現!

見た目はスマートな印象。外から見るより、中に入るととても広く感じる

内装は色や木目調までこだわり、さまざまなユーザー層に対応

ダブルベッドと2段ベッドを完備していて、最大4名が就寝できる。お子様など体の小さい方などは、ダブルベッドに3名寝られたりなど、その使用方法は各家庭によってさまざまに利用することが可能。

エアコンもオプションではあるが、ワードローブの中に着脱可能な形で装着することができる。暑い夏などは装着して、冬の間は外して、コートなどをかけて使うのにも使用することができ、使い方は工夫できる。

車内後方にある対面式のダイネットは2段ベッドに展開!展開した様子は、ダイネットだったときより広く感じた。走行中は2段ベッドの上の部分は収納する必要がある。慣れてしまえばベッド展開も難しくなく、ラクラクにできるだろう。

内装の色も車内を広く見せられるように白色を基調とした色で統一されており、木目などにもこだわりをもって作られている。さらに照明などもおしゃれに落ち着いているが、色が明るいので暗くなりすぎず、快適に過ごせる。

マルチルームもシャワー、洗面台などがついており、そのひとつひとつも洗練された作りになっていた。

広々としたコの字型のダイネット。家族や友人と団らんするのにゆったりくつろげる
TVモニターはアームがついており、ダイネットのどこにいても見やすいように位置を変えられる
コンロとシンクもおしゃれなデザインに
エアコンはオプションであるが、このように取付可能なワードロープがあるので、使わない時はすっきり収納できる

最大の変化、ポータブルバッテリーVIPの存在感

エメロード406の最大の変化と言ったら、ポータブルバッテリー搭載である。元々、鉛のバッテリーが置いてあった場所であるダイネットのソファーの下に収納されている。このポータブルバッテリーは容量の違いで3種類あり、1.2、1.6、2.0とわかれている。1.2は105Ahの鉛バッテリー2個分、1.6は2.5個分、2.0=3個分と鉛バッテリーより大容量の電力を使える。

また、1.6と2.0はスマートフォンやタブレットなどの機器で専用のアプリケーションをインストールし、それを通じてバッテリー状況を確認することができる。さらにポータブル電源の出力のオンオフさせることもでき、出力されている電力や充電の容量なども見ることができるのでとても便利だ。

ポータブル電源を独立電源としてトレーラーに備えることで、夏の暑い時期でもより快適に車中泊を楽しめるようになるだろう。

エメロード406の可能性とこれから

日本の環境や道路状況などに合わせて、工夫がされているエメロード406。まだトレーラーに乗ったことのない人にも優しいつくりになっている。初めての方は、設備や装備がどのようなものが必要なのかわからなかったりもするだろう。エメロード406であれば、そんな不安は払拭される。これだけ備えておけば十分楽しめるだろうというものは、標準装備されているのだ。レイアウトの構成からしても、夫婦2人旅の方や小さいお子さんがいるファミリーまで、幅広い層の方に楽しんでもらえるだろう。どんどん進化し続ける、エメロード。これからも動向から目が離せない。

エメロード406 Vエディション プレミアム

車両タイプ:キャンピングトレーラー
就寝人数:4〜5人
全長・全幅・全高:5500×2100×2580mm
総重量:750kg
エンジン・総排気量:直4ディーゼルT・2982cc
最高出力:106kW(144ps)
最大トルク:300Nm(30.6kg m)
使用燃料・タンク容量:軽油・80ℓ

●標準装備:3口コンロ/3ウェイ・90ℓ冷蔵庫/ポータブルトイレ/105Ahサブバッテリー/50ℓ給水タンク/排水タンク ほか

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