キャンピングカーで楽しむ

キャンプ歴25年が自分のために選んだ焚き火台はコレ!

かゆいところに手が届いたみんなにやさしい一品

石積みのかまどから始まり、火を燃やし始めて早25年。編集部のキャンプガールめいが自分のために新しい焚き火台を買ったらしい。さぞマニアックなものを選ぶかと思っていたが、予想に反して?買ったのはコールマンのディスク型焚き火台。散々いろいろな焚き火台を試してきた彼女が、なぜこの1品を選んだのか。

いろいろな焚き火台の形

地面へのダメージや山火事などを防ぐためにもいまやキャンプには欠かせない焚き火台。各社からさまざまな形状の焚き火台が発売されている。多いのは折りたたみ式のもので、豪快な焚き火を楽しめる角張ったバケツのような形のものや、軽量でコンパクトなメッシュ素材を利用したものなど、その仕組みはいろいろ。最近では、持ち運ぶには少し重さや大きさがネックになる据え置き型の焚き火台もガレージブランドなどから登場している。折りたたみ式にはない、デザイン性やこだわりがあるのも、この据え置き型の楽しさだ。

また、ほとんどの焚き火台は、網を乗せればグリルとしても利用できるのもポイント。三脚を併用すれば、ダッチオーブンなどの鍋料理や塊肉の吊るし焼きだってできる。

決め手は手軽さとかゆいとことに手が届くデザイン

ということで、今回購入したのはコールマンのファイアーディスク。コールマンの商品紹介にもしっかり「ビギナーが簡単に焚火ができることに特化したオールインワンモデル」とある。それをなぜ買ったのか。それは「手軽さ」と「かゆいところに手が届くデザイン」。

まずは手軽さについて語ろうと思う。
力士が扱うような巨大な盃に折りたたみ式の脚が付いたような形のこちら。まず、組み立てが手軽。折りたたみテーブルのように脚を開くだけで、組み立て終了。開いて、底に火床用の網を網を置いて……とか、脚を組み立てて、はめ込んでとかしなくていい。カチャ、カチャ、カチャだけで焚き火の準備が終了する。やりたいと思ったらすぐできる。感動的。そしてちょっと気が重い後片付けも文句なしに手軽。秒で終わる。火床の網などがないシンプルな作りなので、灰や燃え残りをそのままザザッと火消し壺や灰捨場に入れれて、脚をたためばとりあえず終了。あとは洗って乾かすだけ。

脚は、ワンアクションで閉じたり開いたりすることができる
逆さまに置いたところ。この3つの脚を開くだけでほぼ準備完了

そしてかゆいところに…というのは、付属の網。これにニクい仕掛けが。ほとんどの焚き火台やグリルに付属の網は全面を覆ってしまうため、網を乗せてしまうと炭や燃料の追加が難しい(一部火床が引き出せるものもあるが)。長い時間火を囲むような場面では、ちょっと不便だなと思うことも。
ところがこのファイアーディスクに付属の網は端が一部切れている。ここから炭を追加したり、多少火をいじることもできるのだ。使ってみるとこれが便利。端がないので、ただ焚き火台に乗せるだけでは安定しないのが心配だったが、焚き火台に網を固定するための爪が付いている。

網の端の部分が切れているのがわかる
網を固定する爪。3カ所に付いている

さらに「おっ!」と思ったのは、盃型のこの焚き火台、ただ薪を乗せただけでいい感じに薪が組まれていく。空気の通り道も自然に確保できて、なるほどと感心したポイントだ。ただ、その形が災いして、たまに狙ったところに置いた薪が転がってしまうこともあったりなかったり……。でもそんなことは気にならないくらい、手軽に火を楽しめた。

試しに薪を置いてみたところ
薪や炭が小さくなっても、真ん中に集めて最後まで燃やしきれるのも好きなポイント

逆に気になったところは…?

買う前に散々試して、買って大満足だが、気になるところもある。もっともそれぞれのキャンプのスタイルによってはもっと気になるかもしれないし、そうでもないかもしれない。

1つは収納や運搬時の形状。収納ケールに入れた状態で直径50cm弱の円形、さらに10cm程度の厚みがあるので、収納場所に合わないこともあるかも。折りたたみ式によくあるぺったんこ状態にはならないのでご注意を。個人的にはぺったんこになるより、手軽さを選びたかったし、収納場所にも制限がなく、クルマでキャンプに行くのでこれくらいの大きさなら全く気にならない。

2つ目は網の形状が汎用品にはない形というところ。使い勝手を考えられた特徴的な形の網がゆえの宿命かもしれない。同じ使い勝手のものを買おうと思ったら、コールマンで1枚1408円(2022年12月現在)で販売されているファイヤーディスク用の網を買うほかない。それでもセットの網の使い勝手は上記の通りなので、基本的には満足している。
サイズさえ合えば汎用品の四角い網で肉を焼くなんてこともできなくもないが、やはりセットの網の使い勝手には及ばない。BBQの網は100円ショップの網で使い捨てたい!というスタイルなら、そのあたりの割り切りは必要かもしれない。


一度使ったあとは、熱による変色がどうしても起こるが、それもまた味。色の変化もオンリーワンの自分の思い出として楽しんでいきたいところだ。1点、熱いうちに水をかけるなどして急激な温度変化を与えてしまうとせっかくの焚き火台がゆがむ原因になってしまうので、そこだけ気をつけてほしい。
これからこの焚き火台含め、いろんなアウトドアでの遊びをレポートしていきます!みなさんのお気に入りの1品、最近ゲットしたグッズなどもぜひぜひ教えてください!