フィアットプロフェッショナルデュカトの正規販売代理店であるトイファクトリー 。デュカトをベースとしたベースとしたキャンピングカーのフラッグシップモデル「ダヴィンチ5.4」が、4月9日まで開催されているトイファクトリー湘南店のDUCATOフェアに合わせて登場した!
日欧合作の国産キャンピングカー!
ドイツの老舗かつ最先端を走り続ける「ハイマー」のメインデザイナーだったフランク・ヴェンダーさんが、独立後はじめてのプロダクトパートナーとして選んだのがトイファクトリー 。だが、いいデザイナーがいればいいキャンピングカーが作れるかと言えば答えは否。欧州のキャンピングカー作りと、見えないところまで美しさを追求する日本のキャンピングカー作りでは、考え方が異なるからだ。そのため、トイファクトリーのデザインチームと幾度ともなくやり取りが繰り返された……。その結晶が、このダヴィンチ5.4/6.0だ。
ダヴィンチ5.4がいよいよ登場
ダヴィンチ5.4/6.0はフィアットプロフェッショナルデュカトをベースとしたキャンピングカー。車内には、マルチルームが備わり、キャンピングカーとして室内ですべてが完結できるように仕立てられている。インテリアは、ヨーロッパの高級ホテルのようだ。間接照明を使用したリラックスできる空間、キャンピングカーとして軽量化にも腐心(従来より30%もの軽量化に成功)。断熱は0.8㎜厚のセラミック塗装に調湿ウールを採用。ディテールまで、バンコン製作で培ってきたトイファクトリーの技術が生かされている。2023年のジャパンキャンピングカーショーでダヴィンチ6.0が先に登場し、今回登場したのは、バリエーションモデルの5.4(2段ベッドとなる)。なお、車名末尾の数字は、全長を意味する(5.4=5410ミリ/6.0=5995ミリ)
デュカトをベースとしたキャンピングカー「ダヴィンチ5.4」は2段ベッド仕様
内装の機能美など、ダヴィンチ5.4を語る上でいくらでも優れたポイントを記すことはできる。だが、その中でも外せないのがシートである。同車に採用されたaguti(アグチ)製シートは、欧州キャンピングカーの市場で80%シェアを誇り、自社で年400回以上もテストを行って安全性と快適性を両立しているという一品だ。トイフェクトリーは、このシートを採用するにあたってアグチ社と代理店契約も結んだ。運転席と助手席を後ろに回転させ構成するダイネット(居間)スペースは、ほかのデュカト製キャンピングカーと同様ながら、ダヴィンチにはセカンドシートは上下左右のアジャスト、リクラインも可能という設計となっている(仕様変更の可能性あり)。欧州の先進技術を日本人の細やかな心遣いで形にすると、こういうモデルができるんだなぁと感心した次第である。
ダヴィンチ5.4は、後部の就寝スペースを2段ベッドとしているのが特徴。下部のベッドフレームは折りたたむことができ、ガレージとしても活用することが可能だ。観音開きのリアゲートと相まって、使い勝手はかなりよさそうである。
ウィトルウィウス的人体図と等高地図のグラフィック?!
車名は、発明家・科学者・デザイナーとさまざまな顔を持った先駆者レオナルド・ダ・ヴィンチから命名。コーポレートスローガンである「いつもはじまりはトイファクトリーから」を掲げるトイファクトリーの姿勢を重ね、命名されたという。 外装は、「ウィトルウィウス的人体図」のデザインと、ヴィンチ村(レオナルド・ダ・ヴィンチ=ヴィンチ村出身のレオナルド)の等高地図がグラフィックとして採用されている。価格は、ダヴィンチ5.4が1353万円~(要問い合わせ)となっている。