キャンピングカーや車中泊仕様車でどこに泊まれるのかというと、道の駅や有料道路のパーキングを連想しがち……。でもこれらの場所は、休憩のための仮眠はオッケーでも宿泊できる場所ではありません。そこで利用したいのが、RVパーク。キャンピングカーの製造メーカーやディーラーで構成される日本RV協会が設置を進める「快適で安心して車中泊できるスペース」のことで、入浴施設やトイレ、電源設備などが備わります。実際にオートキャンパー WEB編集部が全国各地のRVパークに実際に泊まってその魅力をお伝えします。なお、2023年5月2日現在、日本全国にRVパークは324カ所ほど存在しています。
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都心からキャンピングカー でのアクセスも良好!東京湾から富士山の眺望が抜群
館山自動車道の終点である富津竹岡ICより南へと続く富津館山道路は、どちらも舘山の名が付いているものの今はまだ館山市までは延びておらず、富浦ICが終点。富浦インターチェンジを経由し国道127号(舘山バイパス)を使って南房総を旅する人も多く、富浦はまさに玄関口として多くの観光客が利用している。
ここ富浦は2006年の平成の大合併により、富浦町から南房総市へと名前が変わった。房州びわの産地として全国に知られており、海岸線に出れば天気が良ければ東京湾越しに北西に神奈川県・三浦半島、西に静岡県・伊豆半島が望め、富士山も見ることができる。
そんな富浦エリアにあるRVパークが今回紹介する「M-REX富浦シーサイドビレッジ(RVパークとみうら)」。2022年夏にRVパークとみうらからM-REX富浦シーサイドビレッジへとリニューアルオープンした。
条件があるものの、焚き火やBBQもオッケー!
富浦ICからM-REX富浦シーサイドビレッジへはわずか10分ほど。途中、インターチェンジを降りてすぐ目の前にある「房総の駅とみうら」やその先に「道の駅とみうら枇杷倶楽部」があるので買い物するにも都合がいい。
パークは国道127号「豊岡海岸」交差点のちょうど角に位置し、黄色く大きなアメリカンスクールバスが目印。パークのゲート横が受け付け棟になっており、敷地は開放的で3×7mのRVサイトが6区画、6×10mのオートキャンプサイト4区画があり、バイクや自転車でキャンプをする人向けに階段を登るとテントサイトが3区画用意されている。
どのサイトも未舗装なので、テントやオーニング、タープなどのペグダウンも可能。また、テントサイト以外は焚き火やBBQができるのもうれしい。ただし、焚き火については風速5m以下という制限があり、強風の際は禁止となる。筆者が宿泊した日は夕方から風が強くなったために残念ながら焚き火を楽しむことができなかった。
施設の海側は休憩用のデッキがあり、目の前には富浦湾が広がり眺望が抜群。豊岡海水浴場まで徒歩でわずか30秒と近く、夏場は海水浴にもってこい。夏以外でも、海釣りやマリンアクティビティ好きにはお薦めのパークだと言える。
施設の設備については、トイレが男女各1つにバスタブ付きのシャワーが1つ、洗い場も1つ用意。オートキャンプサイトの電源やトイレについては利用者が増えているので今後増設する予定。どの設備も清潔感があり、お風呂が海に面しているのもポイント。さらに、シャワーヘッドにもミラブルを使用し、コインシャワーよりも格段にリフレッシュできた。
パークのアイコンでもあるアメリカンスクールバスの横にはハンバーガーショップ「ROMI’s OCEAN」が併設され、デッキ以外にもバス内での飲食も可能。都内にある「ROMI’S COMPANY CAFE & BAR」の2号店で、本店同様にパティは牛肉の塊から細かく切り出し1枚ごとに手作り。バンズもパティや野菜に合うようこだわって製造している。ソースに頼らない本場アメリカンハンバーガーは素材の味が堪能でき、食べ応えも十分! せっかくここに泊まるなら是非とも食べてみたい。