編集業務に取材に会議にとまさに忙殺されるキャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集長の品田直人。その編集長が意を決して(強引に)キャンピングカーで旅へ。相棒に選んだのはロッキー2の「N-VAN MV」。軽キャンパーでの旅は編集長に何を感じさせたのか。そして編集長の立場で楽しむ最新の軽キャンパーはどうだったのか。
軽キャンパーの現実逃避で、足るを知る。

盆暮れ正月が一緒に来たなら大歓迎だが、中間管理職の憂いで、WEBの締切と本誌の締切と会議とテレビ収録と精密検査がまったく外からインプットがなくなった。見聞を広めるのは、編集者として大事な業務だが、これでは紺屋の白袴?である。
そこで、だ。オートキャンパー6月号では、タイミングよく「フッ軽キャビン」ガーカー(=フットワークが軽いことに主眼をおいた軽キャンピングカー)特集」を行った。渡りに船というわけで、ロッキー2のN-VAN MVを借用して強引に1泊2日で現実逃避の旅に出ることにした。
軽キャンパーを相棒に、いざワカサギ釣りへ!
N-VAN MVの、フレーム下スペースに趣味のワカサギ釣り道具を収めていざ出発だ。まず驚いたのが、軽自動車の軽やかな走り。一般道は想像の通りキビキビと、高速走行でも、オートクルーズで安全快適なのである。これがあれば、一人でいつでも現実逃避!?が可能じゃないかと軽キャンパーの魅力をいきなり再認識した次第だ。
具体的には、軽自動車ならではのサイズ感は、細い道や狭い駐車スペースもスイスイ進めるのがまずもって好印象。さらにN-VAN MVなら、ポイントに到着すればすぐに自分だけの「ベースキャンプ」にも早変わりする。「動くリビングを、釣り場の目の前に置ける」この開放感は、一度味わうと普通のクルマには戻れないかもしれない。


コンパクトボディに広がる「ちょうどいい空間」
そもそも、ベース車となったホンダのN-VANは、スーパーハイトモデルで、軽自動車規格いっぱいの全高1940㎜な上に低床設計なので、車内はちょっとしたミニバンより広く感じる(全長は除く)。N-VAN MVの場合、フレームを含むベッドキットを展開した状態でも、182㎝のオッサン(私です)が、のびのび寝て、車内でくつろげるのだから車内空間の設計力恐るべしという感じか。助手席ドアは90度まで開く上、ピラーレスなので乗り降りも荷物の出し入れもかなり楽だ。


軽キャンパーはまさに日本のためのクルマ!
何が言いたいかというと、軽キャンパーは、普通自動車ベースのキャンピングカーのダウンサイジング版ではなかったのだ。
各カテゴリーの新型キャンピングカーが多数登場する今日において、軽キャンパーは、その小さなボディや価格面だけが取り上げられ……極論すれば徒花的存在として私は認知していなかっただろうか。その実、日本での使用用途をユーザーのために考えた結果が軽キャンパーだった、と実体験を通じて今は考えを改めるのである。
……え? ワカサギ釣りの釣果ですか? 予報に反して暴風白波立つ湖上で、満足に釣りなんてできませんでした。今度はきちんとプライベートで行こうと思います!

取材協力:釣舟白根(https://himetoro.com)

