キャンピングカーオーナーの中でも意見が別れるのが、キャンピングカーに装備されているトイレを使うのか、使わないのか。そしてそもそもトイレは必要か。それでももしもの時には強い味方にもなるし、やはり車内で用を足せるのは便利!万が一の被災時の備えとしての役割ももちろんある。
キャンピングカーイベントでは、そんな多種多様なトイレを見ることもできるし、買うこともできる。さらにそれぞれのキャンピングカーのトイレスペースを見て回ることも可能だ。トイレがあるのかないのか、どんなトイレがついているのか、そんなところからも各社の個性や考え方が垣間見える。
注目はラップ式トイレ!
いろいろな方式があるキャンピングカーのトイレ。その中でも編集部のめいの注目はラップ式トイレ。持ち運べるポータブルタイプのものがキャンピングカーパーツを扱う各社からも販売されている。
ラップ式トイレの特徴はなんといっても、汚物の処理がラクなこと。出したものをラップで密閉し、ニオイ含め外に漏れない。もちろん中にどんなものが入っているのかも見えないので、最終的な処理のときにも心理的な負担が軽い。
そんなラップ式トイレでも使い心地や使い勝手にこだわっているのが、キャンピングカーパーツセンターから出ているラップルシリーズ。最初に登場したタイプAをはじめ、ユーザーからのリクエストや実際の使用場面のお悩みを解決すべく、タイプB、Cと進化を続けている。
ほかにもポータブルトイレには水洗式のものや、スタイリッシュで超コンパクトになるモデルなどがあり、好みや使う場所、しまう場所のスペースに合わせて選べる。そういった商品を比較検討できるのは、キャンピングカーパーツの販売店も集まるイベントならでは。
車内のどこにトイレを置くの?
キャンピングカーでトイレを使う場所の代表格が「マルチルーム」と呼ばれるスペース。防水仕様になっていることも多く、シャワースペースやカーゴスペースと兼用になっていることも多い。まさにマルチに使えるスペースなのだ。キャブコン以上のクルマやキャンピングトレーラーには、このマルチルームが備えられていることが多い。特にマイクロバスをベースにしたセミフルコンや輸入トレーラーにはほぼ付いているといって間違いない。逆にハイエースやキャラバンをベースにしたバンコン以下のクルマになると、このマルチルームがないクルマが多い。
このマルチルームも、シャワーや洗面台があるモデルもあれば、シンプルにスペースだけ確保してあるモデルもある。その辺りも各モデルで個性が出る場所なので、キャンピングカーイベントなどではぜひ見てチェックしておきたいポイントだ。また、キャンピングトレーラーやセミフルコンでは、すでに備え付けのトイレがある場合もあるので、その場合はどんなトイレが付いているのか、使用後の処理の方法がどうなのか、確認してほしい。
キャンピングトレーラーはエンジンなどがない分、広く車内を使えることもあり、マルチルームのスペースが充実していることが多い。特に輸入モデルにはその傾向があり、備え付けのトイレが付いているモデルがほとんどだ。備え付けのトイレはカセットトイレやマリントイレといった方式で、備え付けの汚水タンクも備える。
実際にクルマを見てみると、各社、各モデルによって違いや個性が見つかる。現在史上最大の90社が集結、200台以上が集まる東京キャンピングカーショーが開催中。ぜひ会場に足を運んで、実際のクルマを見てみてほしい。