ポルトガルのルーフトップテントメーカー「ジェームズ・バロウド」の限定モデル「MAGMA」。世界で250台、日本への導入わずか10台という超レアモデルを紹介する。
車上に部屋を作る、ルーフトップテントという選択
車中泊だキャンプだと言うと、キャンピングカーや車中泊車、テントはぱっと思い浮かぶかもしれないが、ルーフテントという選択肢もあるんだよということもお伝えしたい。テントと比べると、地面の状況に左右されず数分で設営・撤収が完了する簡単さ、キャンピングカーと比べると、クルマを大型化しなくてもプラス1部屋できるというタテの拡張性がある。ベースキャリアさえあればクルマを買い替えても使い続けることができ、コストパフォーマンスが良い点も見逃せない。鳥と同じような目線で景色を楽しみ、自然の中に身をおいて眠れる体験はルーフテントならではで、アウトドア志向のユーザーを中心に根強い人気がある。
国内に流通しているルーフテントの1つ、ジェームズ・バロウドはポルトガルのブランドで、過酷な環境下でのテストを繰り返し、あらゆる自然環境に対応するタフさがウリ。ルーフテントには車上にそのままテントを載せたようなタイプもあるが、ここで紹介するのはFRPなどの屋根をポップアップさせるタイプ(ハードシェルタイプ)だ。
限定モデルMAGMAとは
限定モデル「MAGMA」は、オデッセイの派生モデルとなる。特徴的なのはネーミング通り、マグマのようにゴツゴツしたシェルの見た目。
このゴツゴツはLINE-Xという塗料で形作られている。LINE-Xはアメリカ軍・政府が認めた唯一の防護用塗料として知られる、非常に強力で多機能な特殊塗料だ。キズや紫外線に強く、防水性防錆性難燃性も高い。少々の使い方ではヘタれない、圧倒的にタフなシェルとなっている。テント生地に走る赤いラインも地表をほとばしるマグマをイメージした限定デザインだ。この生地とLINE-Xの組み合わせで、これまでにない高い断熱性と防音性も獲得している。
室内にも限定の仕様がふんだんに施されている。36Lの容量の専用収納ボックスはその1つ。ちょっとした小物を入れておける便利な装備だ。
これまでのシリーズは着脱式のLEDランタンが付属していたが、MAGMAではそれに加えてLEDライトが四方ほぼ全面をぐるっと取り巻いている。Bluetoothで接続でき、スマホから調光可能だ。
MAGMAは全世界250台のみの限定生産で、シェルにはシリアルナンバーが刻印される。国内での販売価格は税込770,000円、比類ないロングライフな仕様で高コスパな1台に注目だ。