
2月9日〜13日に開催されたジャパンキャンピングカーショー2022。今回も会場内にはクルマをはじめとしたたくさんの展示が。注目の内容は超速報のとおりだが、それ以外にもたくさんの出展がある。今回は取材中に編集部が気になったポイントを5つお伝えしたい。
近未来の車載クーラーシステム?
TOYOTAの有志チームとドリーム・エーティーがタッグを組んで参考出展していたのが、エンジンを切っても車載クーラーが使えるようにする仕組みを積んだ「きゅうでんしゃ」。車載クーラーはその仕組み上、エンジンをかけていないと冷えない。そのため、キャンピングカーのなかには、家庭用エアコンやポータブルクーラーなどを搭載しているモデルもある。とはいえ、もしエンジンを切っても車載クーラーが使えたら……キャンピングカーでなくてもありがたい話だ。
車載エアコンの心臓部は通常エンジンルーム内に収まっていて、ここをいじるとなるとTOYOTAなどのメーカーの協力が必要不可欠。それを実現させたのがドリーム・エーティー。「まだまだ実用化までには…」とTOYOTA有志チームの担当の方は言っていたが、それでもビルダーやオーナーからの期待や注目度はかなり高い。


断熱の仕組みが丸見え⁉
各社のブースでは、それぞれ工夫が凝らされた展示がされていたが、そのなかで気になったのはクルマの断熱材をむき出しで展示していたダイレクトカーズのブース。ここではデビューしたてのDrtveシリーズが大人気だったが、断熱にもこだわっているということで、遮熱塗装の性能をその場で実験していたり、架装前のクルマの様子を見れたりと、興味深い展示だった。このように体験して違いを学べる展示があるのもショーのおもしろいところ。


ペットフレンドリーなモデルがいっぱい!
今回はかなりたくさんのビルダーがペットフレンドリーなモデルを展示していた。キャンピングカーオーナーでペットを飼っている方の割合はかなり多い。大切な家族であるペットもいっしょに、そしてペットのストレスも少なく旅行やレジャーに出かける手段としてのキャンピングカーの役割は年々大きくなっている印象。
各社のペットフレンドリーなモデルは、それぞれ特徴があるので、ぜひ気になったモデルは実物を見てみていただきたいが、床材に滑りにくいものを使用している、シートに汚れがつきにくい、シートや内装の色がペット(主にイヌ)にも見やすいようになっている、リードをつなげる場所があるなどの工夫があるよう。


初対面のクルマたち
日本ではお目にかかれないクルマや、最新のクルマに出会えるのもショーならでは。今回編集部が見つけたのは、300系ハイエースと新型ノア。こちらは編集長も「初めて見た」とのこと。特に300系ハイエースは日本では未発売、今回は豪州仕様のものがやってきていた。
その他にも、いよいよ日本にやってくるフィアットのデュカトや、特殊な環境での使用を想定したクルマなど初めて見るクルマが展示されていた。


会場の一角にアウトドア天国
キャンピングカーショーはキャンピングカーだけがあるわけではない。「キャンピングカー×”楽しむ”」企画展示として、会場の一角にはアウトドアギアや釣り用品などの販売ブースがあった。そして快適生活研究家 で自身のプロデュースしたキャンプ場もある田中ケンさんセレクトのアウトドアグッズ販売やアクティビティ体験のブースも。おしゃれなアウトドアグッズや車中泊で楽しめる遊びグッズなどその場で買うことができた。
全商品50%〜90%オフというキャプテンスタッグのアウトレットもあり、目玉商品を求めて多くの来場者でにぎわっていた。焚き火台、グリル、ランタン、タープ、調理グッズ、シーズン商品など品揃え豊富。ランタンのほややマントル、テントやタープの張り綱やペグといった消耗品の取り扱いもあった。


ただキャンピングカーを見るだけではない、キャンピングカーのある生活をイメージできて、いまキャンピングカーに乗っていなくてもそのエッセンスを楽しめる、充実の内容のジャパンキャンピングカーショー。今回は4日間で23,775人の来場があったのもうなずける。いまから来年のショーが待ち遠しい。