オーバーランド。未舗装路や原野をクルマで旅すること。欧米で流行&発展したスタイルが日本でも注目されるようになった。各社とも独自なアレンジでオーバーランドスタイルを具現化している。トイファクトリーの新型キャンピングカー、バレイアもそんなスタイルをコンセプトに……。というよりも、長距離のキャンピングカー旅に出かけることが多いトイファクトリー 代表・藤井昭文さんが思い描いていた、ユーラシア大陸を旅するための本気仕様がコンセプト。それを市販モデルとしてブラッシュアップした玄人好みというか、ツウ好みというか、そんな技ありキャンピングカーなのだ。
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ユーラシア大陸横断できるキャンピングカーがイメージ
長期間旅をするためには荷物の積載が重要。そこに加えて優先したのが就寝スペースだ。 ベースであるハイエースのスーパーロングであれば、室内幅があるので大人でも横向きに就寝できるが、バレイアは、あえて縦方向に展開するベッドを採用。上下に分割されており、それぞれに大人2人がゆったりと就寝可能。さらに、シート部分を除くベッドマットはすべてが取り外し可能なので、外せばトランスポーターとしても使えるほどの広さを実現。 オプションも多数用意。なかでもルーフラックはRVパーツメーカーJAOSとコラボしたもので、200㎏の耐荷重を実現。ルーフベンチレーター(換気扇)を避けての装着も可能な本格仕様なのだ。
ベッドマットを外せば驚きの荷室フロアが出現
より多くの荷物を積めるように、というのも車両 コンセプトの1つ。そのためベッドマットを外すと、荷室としてフロアがフルに使える。最大で2520×1230mmの大きさなので、自転車やバイクなども積載可能。
車内縦方向を利用する長大なベッドで就寝
ハイエースのスーパーロングをベースとしたバンコンは、車内横 向き就寝のベッドが設置できるが、あえて縦方向の利用で上段ベッドを形成。これにより長さは2070mmを実現。余裕タップリなのだ
野外での遊びを考えて 外部シャワーを設定
キッチンのシンクとは別にリヤハッチを開けた状態で使用できるシャワーを設定。給水タンクと電動ポンプのみの単機能だが、外遊びの際に道具や愛犬の足を洗ったりと、何かと便利なのだ。
オーバーランダーの雰囲気を高めるオプションの数々
荒野を突き進むイメージから提案されたアフターマーケットパーツは、4WDやRV車向けに各種パーツを製造販売するJAOSとのコラボレーション。
BALEIA(バレイア)
ベース車両:ハイエーススーパーロング ワイドボディハイルーフ特装
シフト・駆動方式:6AT・FR
乗車定員/就寝人数:4/5人
全長×全幅×全高:5380×1880×2285mm
エンジン・総排気量:直4DOHC・2693cc
最高出力:118kW(160ps)
最大トルク:243Nm(24.8kgm)
使用燃料・タンク容量:ガソリン・70ℓ
価格:607万円〜
●標準装備:ガラスカバー付きステンレスシンク/12ℓ給排水タンク/電子レンジ/1ウェイ40ℓ冷蔵庫/100Ahサブバッテリー/インフォメーションボード/走行充電システム/ AC100Vコンセント&USBポート/各種照明器具/遮光カーテン/セカンドREVOシート/室内フルトリムほか
●オプション:エアロウインドウ/FFヒーター/サードシート追加/外部シャワーユニット/ サブバッテリー追加ほか