オートキャンパー7月号で展開している輸入キャンピングカー特集。
そこで紹介している注目のモーターホーム各車について、誌面では伝えきれなかった?誤解を招きかねない?ので、それぞれのブランドのヒストリーと特徴を紹介したい。まずは、イタリア発のライカとエトルスコ。どちらも、日本正規輸入代理店としてトイファクトリー(ユーロトイ)が2023年から発売されている。
まずはイタリアの名門メーカー「ライカ」


最近、日本で正規販売が開始されたため新しいメーカーに思われがちだが、ライカは、1964年創業のイタリアが誇る名門キャンピングカーメーカー。トスカーナ地方の家具職人が手掛けるファニチャーは、ウォールナット調の木目、フィレンツェのエコレザーを使用するなど、まさに「Made in Italy」を具現化した贅を尽くした仕上げが特徴だ。
さらに、デザインはイタリアが世界に誇るデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが手掛けるモデルもラインナップし、ヨーロッパでも数々のデザインアワードを受賞している。また、LAIKAはHYMER(ハイマー)やNiesmann(ニースマン)、Bürstner(バーストナー)など数々のブランドを展開するアーウィンハイマーグループの中でも、最上級のラグジュアリーポジションに位置し、その高いデザイン性は唯一無二の存在感を放っている。


今回紹介した上級モデルのクレオスL5009(3454万円今回紹介した上級モデルのクレオスL5009(3454万円〜)は、専用設計の低床シャシーに加え、床下に空間を設けたダブルフロア構造を採用。冬の冷気や夏の熱気の影響を抑える優れた断熱性能を備えている。さらに、欧州の高級キャンピングカーで高く評価される温水循環式ヒーターを搭載し、季節を問わず快適な室内環境を実現している。



ドイツとイタリアンの融合、エトルスコ


続いてエトルスコ。2016年に誕生した新しいキャンピングカーブランドで、ブランド名はトスカーナ地方に栄えた古代文明に由来。イタリアのトスカーナ地方に製造拠点がある。ハイマーグループの新しいブランドとして、イタリア、スペイン、フランスの3か所で販売を開始した仕向地限定だったが、質実剛健なドイツのキャンピングカーづくりと、美的センスにあふれる「made in Itary」デザインが融合し、設立翌年にはヨーロッパ各国へ向けてデリバリーを開始。いまではハイマーグループの中核ブランドにまで成長した。
2020年にはフィアットデュカトをベースとしたバンコン(ヨーロッパだと名称はキャンパーバン)を発売開始。 既存のフルコン(モーターホーム)、キャブコン(アルコーブ、セミインテグレーテッド*バンクベッドの有無で異なる欧州の呼称)、そしてバンコンをラインナップに加え、様々なユーザーに対応する”ユーザーフレンドリーでフットワークの軽い”、新進気鋭のブランドなのである。もちろん、日本を含めたアジア圏にデリバリーされるのは初のことだ。
CV600DBはエトルスコの新しいキャンパーバン!

というわけで、AC7月号で紹介しているのも、まさにこの新しいキャンパーバン。CV600DBだ。夫婦やカップルでの「贅沢な二人旅」に最適なレイアウトとし、後部に常設ダブルベッドを配置するモデル。フィアットデュカトのL3H2をベースとし、CV=キャンパーバン、車体サイズに加え、600=約600cm、DB=ダブルベッドというわかりやすいネーミングにこそドイツのキャンピングカーらしさを感じるが、CV600DB含むエトルスコのコンセプトは、イタリアンデザインならではの「明るくエレガントな空間づくり」。光沢のあるホワイトやアイボリー、そして温かみのあるグレーなどを基調としており、従来のキャンピングカー特有の「木の温もり(ウッディ感)」とは一線を画す、モダンなホテルや高級マンションのような内装に仕上がっているのが特徴。




CV600DBは、室内は過度な装飾を削ぎ落としたミニマルなデザイン言語(滑らかな曲線やクリーンな直線)で構成されている。オーナー自身がクッションや小物、インテリアなどを配置することで「自分色に染める楽しみ(キャンバス)」を残しておくというコンセプトによるものだ。CV600DBは1700万円〜、キャブコンで2100万円〜となる価格帯は、ハイマーグループの品質を考えると、コストパフォーマンスの高いモデルだと言えるだろう。
最上級モデルのT6900SBは、トイファクトリーの代表も愛用中!

T6900SBは、質実剛健なドイツのキャンピングカー造りと、イタリアの洗練されたモダンデザインが融合した、全長約7mの大型キャブコンバージョン(キャブコン)だ。前方に対座ダイネット(リビング)、中央にキッチンとサニタリールーム、後方に縦置きのツインベッドを配置した欧州車の王道スタイルである。トイファクトリー代表の藤井昭文さんもお気に入りで、愛乗中である。価格は1980万円〜。


温かみのあるコーヒー色とクリーム色を基調とし、木目と艶のある表面材を組み合わせたエレガントな空間。絶妙な間接照明の演出がラグジュアリーな雰囲気を高めるインテリア。
3口コンロ、大きなシンクに加え、137Lの3ウェイ大型冷蔵庫を標準装備。後部ベッド下の空間を利用した巨大な収納スペースがあり、自転車やキャンプ道具を余裕で積み込める。
なお、正規輸入代理店であるトイファクトリーでは、日本の気候や車中泊事情に合わせた家庭用エアコンや大容量リチウムイオンバッテリー(最大300Ahなど)の追加することが可能だ。
