オートキャンパー7月号で展開している輸入キャンピングカー特集。
そこで紹介している注目のモーターホーム各車について、誌面では伝えきれなかった? 誤解を招きかねない?ので、それぞれのブランドのヒストリーと特徴を紹介したい。今回、取り上げるのは、ドイツ発のカルタゴとユーラモビール、そしてスロベニア設立のアドリアモービルを取り上げる。
高級プレミアム路線の「カルタゴ」


カルタゴは1979年にドイツ南部で創業した、欧州屈指の高級キャンピングカーメーカー。多くの欧州ブランドがハイマーなどの大手RVグループの傘下に入るなか、独立して高級プレミアム路線を突き進む希有な存在だ。現在はバンコンなどを展開する「マリブ」を子会社に擁し、同グループの筆頭ブランドとして君臨している。
特に運転席部分まで一体架装された大型のフルコンモデルで圧倒的なシェアを誇る。同社が提唱する「プレミアムDNA」に基づき、寒冷地に対応するダブルフロア構造、木材不使用で雨漏りリスクを排除した耐久ボディ、きしみ音を徹底的に抑えた職人仕上げの家具などを採用。最高峰の断熱性、安全性、そしてクオリティを兼ね備えている。
日本ではL.T.キャンパーズが国内展開を担っており、クラフトマンシップと最先端技術が融合した、モーターホームの最高到達点として強い存在感を放つ。


メルセデス・ベンツのスプリンターをベースとしたchic e-line I 61 XL LEは、ダブルフロア構造でありながらコクピットの位置を低く抑えることで、フロントウインドウ越しの良好な視界とダイネットの抜群の開放感を実現している。家具をはじめとする内装の質感は極めて高く、走行時のメカニカルノイズやロードノイズに対する遮音性も徹底されているのが特徴だ。さらに、日本のニーズや使用環境に合わせ、AC200Vの家庭用マルチエアコンや高性能ヒーター&ボイラーを日本独自の仕様として標準装備される。
洗練された欧州モダンデザイン「アドリアモービル」


アドリアモービルは1965年、スロベニアで初のキャンピングトレーラーを誕生させたことからその歴史が始まった。西欧のライバルがひしめくなか、豊かな自然が育む優れた職人技を武器に欧州全土へ進出。常に時代の先を行くデザイン改革を続け、欧州モダンデザインの頂点に立つメガブランドへと成長を遂げた。
近年の同社は、洗練されたインテリアや、アイコンである巨大なサンルーフによる圧倒的な開放感をさらに進化させている。日本の道路事情にマッチする、バンコン並みのサイズ感ながらゆとりの空間を持つ「コンパクト」シリーズや、メルセデス・ベンツのスプリンターをベースにした最上位フルコン「スーパーソニック」などをラインナップする。
国内ではLACモービルが正規輸入元として盤石な体制を確立しており、その洗練されたスタイルは「輸入キャンピングカーの代名詞」として不動の人気を誇る。


アドリアモービルが誇る最高峰のフラッグシップモデル「スーパーソニック 890LL」は、メルセデス・ベンツ スプリンターの専用シャシーに、広大でぜいたくな居住空間を融合させた最高級キャンピングカーである。
流麗なボディラインと洗練された外観が圧倒的な存在感を放つ一方、室内はスタイリッシュかつ機能的にデザインされている。ゆったりとしたツインベッドや独立したシャワールームを完備し、細部に至るまで一切の妥協なく作り込まれた空間は、まさに至高の一台である。
独自技術で強固なボディ「ユーラモービル」


ドイツのユーラモービルは、65年以上の歴史を誇る名門プレミアムキャンピングカーメーカーである。
最大の特徴は、航空機製造技術を応用した独自の接着工法「シールド・ストラクチャー」にある。ネジ止めを排除して強固に組み上げられたボディは、高い耐久性と防水性を誇り、本国では10年間の長期防水保証を付帯するほど品質への信頼性は高い。さらに、全モデルに標準装備された「床下二重構造(ダブルフロア)」により、厳しい冬にも対応する圧倒的な断熱性能と豊富な収納スペースを両立している。
現在は大手トリガノグループの中核として、先進のエコ技術と至高の内装を融合。日本ではLACモービルが正規輸入を担っており、四季を通じて日本の気候でもその高い快適性を遺憾なく発揮する。


ユーラモービルが送り出すフラッグシップモデルXtura 686 EFは、高い走破性を誇るオフロード仕様でありながら、ガーミン社製のGPSシステムによりモバイル通信の圏外からでも緊急通信が行える。最大30日間も外部に依存せず独立して稼働できるという驚異の生存性を備え、エクストリームな環境下でも確実に「走れて、過ごせる」その実力は、単なるキャンピングカーの域を超えてまさに「動くシェルター」だ。


常設バンクベッドを備えたキャブコンバージョンも


フィアット デュカトをベースにした、全長6.5mのユーラモービル Activa ONE 650 HS。
最大の強みは、優れた断熱性を誇るダブルフロア構造だ。150ℓの給排水タンクの凍結を防ぐとともに、かさばるアウトドアギアも余裕で収まる大容量の床下収納を実現している。
車内には、ゆったりと眠れる常設バンクベッドと、大人4人が寛げるリヤのコの字型ダイネットを完備。さらに、150Ahリチウムサブバッテリーや3口コンロなど、快適な旅をサポートする装備も充実している。





