キャンピングカーの基礎知識

キャンピングカーにも「ベンツ」がある。メルセデス・ベンツ「スプリンター」とは何者か。

岩田一成

現在好評発売中のオートキャンパー7月号。特集は「MOTOR HOME-非日常への招待状-」と題して、輸入モーターホーム(キャンピングカー)も魅力を伝えている。そんな輸入モーターホームには国産モデルとは違うベース車が使われており、その違いを知って選ぶのも楽しみの1つ。その中から、日本でも人気のメルセデス・”ベンツ”の「スプリンター」について紹介していく。

メルセデス・ベンツ「スプリンター」とは

スプリンターは、メルセデス・ベンツが販売する小型商用車。日本では正規輸入されていないものの、海外ではキャンピングカーのベース車としてポピュラーな存在となっている。多彩なボディバリエーションが用意されているが、バンコンのベースとしてはデュカトL3H2に相当する全長6mクラスがスタンダードだ。
最大の特徴は、FF・FR・4WDと全駆動方式が選べること。雪道や悪路のフィールドを走る機会が多いアクティブ派にとって、これが大きなアドバンテージとなる。パワートレインは2Lディーゼルターボエンジンと9速ATの組み合わせで、走りも軽快かつスムーズだ。

”ベンツクオリティ”のキャンピングカーにはベンツエンブレム

バンタイプのほかにキャンパー用のキャブ付きシャシーも供給されており、ハイマーをはじめとする海外のキャンピングカーメーカーがスプリンターをベースにした多くのキャブコンやフルコンを販売している。ちなみに、専用シャシーを使用してボディすべてをビルダーが製造するフルコンでは、メルセデス・ベンツが定める安全性などの厳しい基準を満たした車両のみにベンツのエンブレムを使用することが許されている。
様々な権力を有したスプリンターだが、乗り手にとって最大の魅力はメルセデス・ベンツのブランド力と信頼性だろう。海外のビルダーでは、スプリンターはデュカトよりもハイクラスな車両に位置付けられており、各パーツの質感や電子制御の精度、走行性能などのあらゆる面において、ハイエンドなモーターホームのベース車にふさわしい完成度を誇っている。

KABE トラベルマスターバン 690LB 4WD

オートキャンパー8月号では、この他にも輸入モーターホームでよく使われるフィアット「デュカト」、フォード「トランジット」の2つのベース車についても解説。ぜひ手にとってその奥深い世界をのぞいてみてほしい。

シフト・駆動形式:9速AT・FF、FR、4WDが選択可能
エンジン・排気量:直4ディーゼルターボ・1950cc
最高出力:125kW(170PS)
最大トルク:400Nm(40.8kgm)
使用燃料・タンク容量:軽油・90L

オートキャンパー2026年7月号