キャンピングカーと楽しむ

【キャンピングカーの種類と特徴】キャンピングトレーラーの魅力とメリット&デメリット

ライター岩田一成の3台目でもまだ楽しい!『後悔しない』キャンピングカー選びキャンピングカーの魅力とは?【第9回】
岩田一成

キャンピングトレーラー(トラベルトレーラー)は、まさに「クルマで引っ張る家」だ。動力装置を持たないシンプルな構造のため、自動車税や重量税、車検などの維持費もリーズナブル。重量750kg以下のモデルなら、普通自動車免許でトレーラーライフを満喫できる!

キャンピングトレーラーとは?

キャンピングカーには、「自走式」と「けん引式」の2種類がある。「自走式キャンピングカー」は、自動車にキャンパー架装を施した車両のこと。居住部分ごと自走できるのが特徴で、軽キャンパー、バンコン、キャブコン、バスコン、フルコンなど、ほとんどのキャンピングカーがこれに当たる。対して、動力装置(エンジン・ミッション)や運転装置を持たず、他車でけん引して移動することを前提としているのが、「キャンピングトレーラー(トラベルトレーラー)」と呼ばれる「けん引式キャンピングカー」だ。

ERIBA Touring310/けん引免許・必要
Swift Sprite FB/けん引免許・必要

Adria Action 391/けん引免許・必要
Emeraude 406/けん引免許・不要
バンショップミカミ コロ/けん引免許・不要
エートゥーゼットTAMA-T/けん引免許・不要

「キャンピングトレーラー」は、けん引用の車輪付きシャシーに居住用キャビンを一体化した構造となっている。エンジン・ミッションや運転装置がないため、車両価格が比較的安価で居住スペースを効率よく使用できるのが特徴だ。日本のキャンピングカー市場では少数派だが、キャンピングカー先進国の欧米では非常に人気の高いカテゴリーとなっている。自動車でけん引する迫力の見た目から「特殊な運転免許が必要なのでは?」と思われがちだが、トレーラーの総重量が750kg以下ならけん引免許は不要。普通自動車免許でけん引できる軽量・コンパクトなモデルも、各社から数多くラインナップされている。

キャンピングトレーラーのメリット

居住スペースが広い

ヘッド車とトレーラーを切り離せる

ランニングコストが安い

装置やコクピットがないため、すべての空間を居住スペースとして使用できる。自走式キャンピングカーと比べると、室内の開放感と広さは圧倒的! ゆとりの居住空間を確保できるのが、キャンピングトレーラーの最大のメリットだ。

ヘッド車とトレーラーを切り離せるのも、けん引式ならではの優位性だ。普段はヘッド車をファーストカーとして乗り回し、休日にトレーラーを連結すればキャンピングカーに早変わりする。滞在先のRVパークやオートキャンプ場でトレーラーを切り離して、ヘッド車単体で観光や買い出し、温泉などに出かけることも可能。クルマと居住部分が分かれているので、ヘッド車が古くなったり故障したりしても車両のみを交換するだけで済む。

自走式キャンピングカーと比べると、コスト面でもメリットが多い。けん引前提のシンプルな構造のため車両価格が比較的リーズナブルで、すでに所有しているクルマをヘッド車として使用すればトレーラーのみを買い足すだけでOK。自動車税や重量税、車検、保険などのランニングコストも、自走式キャンピングカーと比べて安く上がる。

キャンピングトレーラーのデメリット

全長が長いため機動性が悪い

高速料金がワンランク上の区分になる

保管場所が2台分必要になる

Hobby Maxia 660WQM 全長8.3m×全幅2.5m

最大のデメリットは、全長の長さによる機動性の悪化。ヘッド車とキャンピングトレーラーを連結すると小型トレーラーでも全長10m前後になり、大型トレーラーだと全長12mをゆうに超える。大型バスや大型トラックと同様のサイズ感なので、気ままに移動しながら旅をするスタイルには不向き。「キャンプ場やRVパークを利用した滞在型の旅」をメインにするなど、トレーラーに合ったスタイルで楽しむことが必要だ。

曲がるときは注意が必要

コスト面のデメリットは、高速料金が高いことだ。トレーラーけん引時の高速料金は、ヘッド車のワンランク上の料金が適用される。普通車区分のヘッド車なら中型車料金、1ナンバーのクロカン4WD車などがヘッド車の場合は大型車料金になり、8ナンバーの自走式キャンピングカーと比べると高速料金が高額になる。ヘッド車とトレーラーが独立しているため、保管場所も2台分必要。自宅の敷地に保管できれば問題ないが、月極駐車場を利用している場合は最低でも2台分の賃料がかかる。大型キャンピングトレーラーの場合は、遠方のモータープールを利用するしかないケースも……。

トレーラーで遊びの可能性が大きく広がる

デメリットもあるが、迫力の見た目と圧倒的な居住性、コストパフォーマンスの良さがキャンピングトレーラーの大きな魅力だ。保管場所の心配がなく、滞在型の旅が多い人には、かなり魅力的な選択肢と言えるだろう。キャンピングトレーラー以外に、自走式キャンピングカーでバイクトレーラーやカーゴトレーラーをけん引するスタイルもオススメ。けん引式の特性を生かすことで、遊びの可能性は無限に広がる。

キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

バンコン、キャブコン、トラキャンを乗り継ぎ、家族と1000泊以上のキャンプ・クルマ旅を実践。ユーザーとしての経験と、18年以上のキャンピングカー取材経験をもとに、AC誌をはじめとする様々な媒体でキャンピングカーの魅力を発信している。