キャンピングカーの基礎知識

誰もが憧れる「キャンピングカーの聖地」で旅をしよう!キャンピングカーで行く、北海道旅の魅力

ライター岩田一成の3台目でもまだ楽しい!『後悔しない』キャンピングカー選び【第10回】
岩田一成

北海道は、“キャンピングカーの聖地”。毎年6~7月になると多くのキャンピングカーユーザーが北の大地で旅を楽しみ、なかには2か月以上の長期滞在をする人もいる。長期休みが取れない現役世代にも、「いつかはキャンピングカーで北海道を旅してみたい」と夢見ている人は多いだろう。かくいう筆者も、北海道の魅力に取りつかれた1人。子供が幼いころから現在まで21年にわたって北海道キャンピングカー旅を楽しみ、旅の累積日数は北海道だけで300泊を超える。なぜ、北海道がこんなにもキャンピングカー乗りを惹きつけるのだろうか?

移動そのものがエンタテインメント

本州の観光地をキャンピングカーで回ると、運転に気を使ったり駐車場探しで困るケースもあるが、北海道ならそんな心配は無用だ。北海道の道路は、本州とは比べ物にならないほど広く交通量も少ない。クルマ社会なので店舗の駐車場も広く、大型のキャンピングカーやキャンピングトレーラーでも、本州の観光地のように「走る場所」「止める場所」を気にする必要がない。ストレスなく快適にドライブを楽しめるのが、北海道旅の大きな魅力だ。

北海道の広さを実感できるのは、やはり道北・道東エリア。目的地をカーナビに設定すると、「100km先を右折です」などと本州では考えられないアナウンスをされることもあり、そのスケールの大きさに思わず笑ってしまうほど。街から離れると極端に交通量が少なくなるため、前後にクルマがいない状態でのんびりとドライブを楽しめる。

小樽~稚内の日本海沿いを約300kmにわたって走る「日本海オロロンライン」や、地平線に向かって16kmの直線道路が続く「猿払村道エサヌカ線」、オホーツク海に向かってまっすぐに伸びる「天に続く道」など、走っているだけでワクワクするような道が多いのも北海道ならでは。北海道の旅では、キャンピングカーのドライブそのものが最上級のエンタテインメントになる。

「愛車と一緒にフェリーで海を渡る」という非日常感

本州から北海道までは道路が続いていないため、キャンピングカーで北海道に渡るにはフェリーの乗船が必須となる。「愛車と船に乗って海を渡る」のは、何度味わってもワクワクする特別な体験。これが、北海道が多くの人にとって「特別な存在」であり続けている理由のひとつだろう。

飛行機なら1時間~1時間半程度でたどり着ける道のりを、フェリーでゆっくりと時間をかけて北の大地を目指す。船旅自体も特別な体験だが、愛車と一緒に海を渡るとなると感慨もひとしおだ。この非日常感こそが、北海道キャンピングカー旅の醍醐味。愛車と共にフェリーに乗船した瞬間から、日常とは切り離された冒険が始まる。

日本離れした絶景に出会える

北海道旅の最大の魅力は、スケールの大きな絶景に出会えることだ。世界自然遺産の知床半島や日本最大の釧路湿原を筆頭とした手つかずの大自然が残っており、どこに行っても、その雄大さと自然の濃さに驚かされる。

どこまでも続くまっすぐな道、はるか彼方に地平線を望む広大な大地、視界いっぱいに広がる大海原、放牧された牛が青空の下で草をはむのどかな風景……。なかでも圧倒的なスケール感を味わえるのが、道北エリアと道東エリアだ。日本最北端の宗谷岬やその手前に広がる広大な宗谷丘陵、地球の広さを実感できるサロベツ湿原、世界自然遺産・知床半島など、北海道でしか体験できない素晴らしい絶景が待ち受けている。

夏でも涼しく車中泊できる

夏でも涼しいのが、北海道のメリットだ。日中は30℃を超える本州並みの暑さでも、夕方から翌朝にかけては17~18℃くらいまで温度が下がって過ごしやすくなる。夏真っ盛りの8月でも、お盆を過ぎると地域によって10℃前後まで気温が下がることも。北海道なら、真夏でもクーラーなしで快適なキャンピングカー旅を楽しめる。

何を食べてもおいしい

周囲を海に囲まれた北海道は、どこに行っても新鮮な海の幸が味わえる。ウニ、カニ、ホタテ、イクラ、エビ、イカなどをたっぷりのせた海鮮丼は、北海道グルメの代表格。鮮度はもちろんのこと、本州では考えられないボリュームにも驚かされる。函館エリアのご当地ファーストフード店「ラッキーピエロ」&ハセガワストアの「焼き鳥弁当」、帯広の「豚丼」、釧路の「スパカツ」、根室の「エスカロップ」など、道内のご当地グルメを巡るのも楽しい。

魅力的なキャンプ場がたくさんある

北海道は、キャンプ天国! どのエリアに行ってもロケーション抜群のキャンプ場があり、無料や格安で利用できる施設も数多く存在する。チェックイン・アウト時間や設営・撤収の手間があるため贅沢な旅のスタイルにはなるが、北海道の大自然を肌で感じたいならキャンプをするのが一番だ。数日おきにキャンプ場を利用すれば、給水・排水やごみ処理の心配もなくなる。

キャンピングカーライフ研究家/ライター 岩田一成

バンコン、キャブコン、トラキャンを乗り継ぎ、家族と1000泊以上のキャンプ・クルマ旅を実践。ユーザーとしての経験と、18年以上のキャンピングカー取材経験をもとに、AC誌をはじめとする様々な媒体でキャンピングカーの魅力を発信している。