エクストレイル、セレナ、キャラバン、NV200バネットなど、趣味やアウトドアと相性のいい日産車をベースにした車中泊仕様車のラインナップが充実する日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)。ラインナップの中で、維持費の安さや取り回しのよさが魅力の、軽自動車を活用した車中泊ニーズの高まりに応えるモデルが、クリッパーバンのマルチラックだ。数々のメディアに寄稿するフリーライターの湯目由明氏がレビューする。
待望の日産軽バン車中泊モデル

クリッパーバン「マルチラック」のベースとなるクリッパーバンは利便性や快適性に加えて、低燃費とキャブオーバーならではの高い積載性を兼ね備えた4ナンバーの軽商用バン。直近の一部仕様向上では内外装の意匠変更に加えて、車線のはみ出しや標識の見落としを防ぐ「車線逸脱防止支援システム」と「標識認識機能」が新規設定され、インテリジェントエマージェンシーブレーキや踏み間違い衝突防止アシストの性能も向上。より安心・安全なカーライフをサポートする。
車両のキモとなる「マルチラック」は、荷室に備わるユーティリティナットを利用して、タフネスなスチールラックとオシャレなデザインの有孔ボードをボルトオンで装着する構造。


有孔ボードに取り付けるブラケット(耐荷重は1個あたり約7㎏)はJ型とL型の2種類で、各4個を標準装備。市販品の有孔ボード用フックも使用できる(板厚9~12㎜用)。専用ブラケットの取り付け位置や向きをフレキシブルに調整して、さまざまなアイテムをラックに固定できる。防汚性のある専用フロアを装備し、汚れの付いたキャンプギアなどを気兼ねなく積み込める。

ベッドマット有無は選択でき、ベッドマット付き車には強靭なベッドマットフレームと、片手で楽に持てるほど軽くて高剛性のハニカム樹脂の芯材を使ったベッドマットを設定。ベッドマットの生地は耐久性に優れるCORDURA®製。


リヤ側のベッドフレームは壁側の有孔ボードに沿って設置され、フロント側フレームはBピラーのベルトに通し、フロント側とリヤ側のフレームをジョイントに差し込み、ねじ止めして連結する仕組み。最小限のフレームで確実にベッドマットを支えることで、マット下の空間を荷物の積載スペースに利用できる。
左右のフレームに渡すベッドマットは計4枚で、1枚の重さは約4㎏。ベッドの高さをフレームの2段目から5段目まで4段階で調整でき、最上段にセットしたベッド下高さは最大380㎜。トランクカーゴやクーラーボックス、ポタ電が楽に入り、スノーボードなどの長尺物も積める。この状態でのベッドから天井までのクリアランスは実測で800㎜。ベッドサイズは長さ1800×幅1170㎜で、ベッドマットの厚みは50㎜。ベッドの許容荷重は150㎏。






後席を起こす場合、外したマットは荷室後部に積み重ねて収納できる。有孔ボードとベッドマットの隙間がほとんどない、完璧なフィッティングはファクトリーカスタムならでは。
ベッドマットの色は写真のナチュラルベージュとブラックが選べ、有孔ボードの色はナチュラルベージュがライトブラウン、ブラックがシックなダークブラウン、フロアも同系色でコーディネート。ブラケットと固定ねじ、ベッドマットフレームは専用の収納袋(これもCORDURA®製!)に収納でき、紛失を防げる。

クリッパーバンマルチラックは、広くてフラットな荷室を生かして自転車や釣り道具、キャンプ、マリンスポーツなど趣味のアイテムの積載や、デリバリー、移動販売、フリーマーケットなど、幅広い用途に合わせて有孔ボードをアレンジできる。ベッドマット付車を加えれば、流行りのバンライフや車中泊仕様車としても利用できる。車名のとおり街乗りから遊び、仕事までマルチに使える最強のパートナーだ。
クリッパーバン マルチラック (ベッドマット付車)価格表
| 車種 | 駆動 | エンジン | ルーフ形状 | グレード | ミッション | 価格 |
| マルチラック | 2WD | R06A | ハイルーフ | GX | CVT | 245万8500円 |
| マルチラック | 2WD | R06Aターボ | ハイルーフ | GXターボ | CVT | 269万5000円 |
| マルチラック | 4WD | R06A | ハイルーフ | GX | CVT | 261万2500円 |
| マルチラック | 4WD | R06Aターボ | ハイルーフ | GXターボ | CVT | 284万9000円 |





