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100%電気自動車は「キャンピングカー」の台風の目になるか?まずはKia PV5を知ろう!

湯目由明
山内潤也

Kiaが放つEV専用PBV(プラットフォーム・ビヨンド・ビークル)PV5が、ついに日本市場に登場した。サブバッテリー不要の電力環境、エンジンを排した低床なフラット空間、そして低重心が生むストレスフリーな走りは、日本のキャンパーたちにどのような恩恵を与えてくれるのか!? まずは、PV 5の魅力を紹介したい。

BEV(100%電気自動車)キャンピングカーモデルの登場

2010年に登場した日産リーフは3代目になり、軽スーパーハイトEVのBYD ラッコが7月末にデビューするなど、身近な存在になってきたBEV(バッテリー電気自動車)。

キャンピングカーや車中泊モデルの世界でもHV(ハイブリッド)やPHEV(プラグインハイブリッド)を皮切りに、遅ればせながらも電動化の流れは着実に進んでいる。長らくハイエースやキャラバンといったキャブオーバーの国産ワンボックス車の独壇場だったバンコンのカテゴリーにおいて、ゲームチェンジャーになりうる可能性を秘めているのが、KiaのEVバン、PV5。昨年のジャパンモビリティショーで鮮烈デビューを飾り、年始のジャパンキャンピングカーショーではLACホールディングスがいち早く3ナンバー乗用ワゴンのパッセンジャーをベースにした「EVキャンパーP」と、1ナンバーカーゴベース「EVキャンパーC」のプロトタイプを出展。

ジャパンキャンピングカーショーで展示された「EVキャンパーP」と「EVキャンパーC」のプロトタイプ

有力ビルダーが手掛けるEVキャンパーへの期待が高まるなか、直営ディーラーのKia PBV東京西が5月にオープン。全国展開の販売サービス網を着実に整えつつ、東京キャンピングカーショーには期待どおり、PV5をベースにしたニューモデルが続々と登場。

Kia PV5のキャンピングカーのベースとしての魅力は?

PV5がなぜキャンピングカーの架装に適しているのか。その理由がPBVというサブネームに秘められている。PBVはプラットフォーム・ビヨンド・ビークルの略で、従来のクルマの概念を超えた、人、クルマ、都市のつながりを革新する次世代モビリティのプラットフォームと位置付けている。

基本骨格になるのがE−GMP S(エレクトリック グローバル モジュラー プラットフォーム for サービス)。EV専用の低床プラットフォームの前後のホイールベース間床下に高密度の駆動用バッテリーを搭載し、フロントの車軸間にモーターを含めたパワーユニットをコンパクトに収めて、ICE(内燃機関)では不可能なフラットで低い床と広い室内・荷室空間を実現。この土台にさまざまな上屋=ボディを載せる仕組みで、ルーフやウインドウ、スライドドアなどのパーツをパズルのように組み合わせるフレキシブルボディシステムを採用し、最大16種類の派生モデルを展開できる。

両モデル共通のプラットフォーム
日本に合わせた右ハンドル仕様
PV5カーゴのリヤ部分。低床設計なのがわかる

セカンドシートを備えた5人乗りのPV5パッセンジャーに乗ると、既存のワンボックス車とはまったく異なるドライブ感覚に驚嘆した。圧倒的な低重心がもたらす安定感に満ちた走りで、ゼロ発進から力強いトルクがリニアに立ち上がり、車重2t超のボディを軽々と加速させる。回生ブレーキはステアリングに備わるパドル操作で効きの強さを3段階から選べて、アクセルペダルのみで加速から完全停止まで行えるワンペダル運転も可能だ。全幅は1.9m弱だが、低いウエストラインとスクエアなボディのおかげで見切りがいい。低床による優れた乗降性や静粛性の高さなど、次世代キャンパーベースとして十二分のポテンシャルを備えている。

PV5パッセンジャーのリヤシート

好評発売中のオートキャンパー9月号では、このKia PV5ベースのニューモデルを特集。その特徴、BEV(100%電気自動車)のこと、そして日本での販売網やサポート状況、さらに気になる補助金のことまで網羅。これを読めばKia PV5のことはまるわかり。さらに東京キャンピングカーショーでデビューした注目のモデルをベース車、カテゴリ別に紹介。今年の東京キャンピングカーショーは例年になく新型車の発表が多かったということで、ニューキャンピングカーアルバムも見応え十分!

オートキャンパー2026年9月号