キャンピングカーと楽しむ

【連載】キャンピングカーで「日本列島RVパークの旅」第29回 RVパーク 北アルプス絶景の宿 林りん館

伴 隆之
伴 隆之

キャンピングカーや車中泊仕様車でどこに泊まれるのかというと、道の駅や有料道路のパーキングを連想しがち……。でもこれらの場所は、休憩のための仮眠はオッケーでも宿泊できる場所ではありません。そこで利用したいのが、RVパーク。キャンピングカーの製造メーカーやディーラーで構成される日本RV協会が設置を進める「快適で安心して車中泊できるスペース」のことで、入浴施設やトイレ、電源設備などが備わります。実際にオートキャンパー WEB編集部が全国各地のRVパークに実際に泊まってその魅力をお伝えします。なお、2026年4月29日現在、日本全国にRVパークは633カ所ほど存在しています。

  

信州を代表する美しい村のひとつ

パークからは小川村の景色が一望できる

今回紹介するパークがあるのは長野県の北部に位置する小川村。村の名前を初めて聞いたのは村で唯一のスーパーが閉店になるというニュース(2023年12月)だった。小川村は東にある長野市と西側の白馬村とのほぼ中間にあって、標高も500〜1000m。村の至る所から北アルプス連峰の絶景を見ることができる。
ここは「信州の自然百選(景観選)」「信州サンセットポイント百選」「日本の里100選」などに選ばれているほど、美しい村として有名なのだ。

小川村へのアクセスは上信越道・長野ICから国道19号経由で県道31号を経由して約1時間。もしくは長野道・安曇野ICから国道147号経由で約90分、極北陸道・糸魚川ICから国道148号経由で約90分。1998年開催の「冬期長野オリンピック」時に長野〜白馬ルートとして活躍した「白馬長野有料道路」は2025年2月16日に無料化された。

眺望抜群! 1日1台限定のぜいたくなパーク

2019年にオープンした「北アルプス絶景の宿 林りん館」の客室は全5室で、大人数ならパークとの併用もお薦め

県道31号は村を横断しているのに対し、村を縦断しているのが「小川アルプスライン」。約12kmに及ぶ観光道路は、北は大洞高原から南は村境の立屋展望台まで続く。そんな立屋展望台のすぐそばにあるのが「RVパーク 北アルプス絶景の宿 林りん館」だ。

館長である秋元敏さんは7年前、定年退職をきっかけに、都内から出身地の小川村へと戻りここを運営しはじめた。元々は村の林業研修施設だったここを、客室5室に加え内風呂&露天風呂、展望デッキもある絶景の宿へリフォーム。また、2021年4月よりRVパークもオープンした。

パークは宿の駐車場一番奥にあり、1台のみ利用が可能。スペースは約12×10mと広々としており駐車の向きも好みで決められる。また区画内では車外調理・焚き火台を利用した焚火ができるほか、手持ち花火の使用も可能。Wi-Fiが備わるほか宿の入り口そばには水道も完備。トイレは館内にあり男女別になっているほか、ウォシュレットや洗面所も装備し季節を問わず快適に利用できる。

冷え込みが少なく、すべりにくい畳み風呂を内湯に使用。窓からは北アルプスの景色が楽しめる。デッキには露天風呂もあり

お風呂については1人550円で利用可能で、風呂場の近くにはランドリーコーナーもある(有料)。食事も利用2日前までに予約すれば別料金で対応もしてくれ、館内1階にある広々とした食堂でゆっくりと食事が楽しめる。ほかにも、こだわりの地元日本酒を暖炉バーコーナーに用意しているほか、展望デッキについても宿での宿泊者が優先になるが北アルプスの絶景を堪能できる。

利用日は生憎の大雨に見舞われたが深夜には雨も上がり、美しい星空に加えて早朝はサイトから遠くに虫倉山や戸隠連峰、そして雲海がかかる小川村の幻想的な景色が望め、里山の風景に心奪われた。

展望デッキでは左手から唐松岳、天狗の瀬、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬山、小蓮華岳など、北アルプスの絶景が堪能できる

また、展望デッキからは2500mを超す北アルプスの山々を眼前に独り占めでき、その雄大さに圧倒されつつなんだか得した気分が味わえた。林りん館は周辺に民家が点在するものの、棚田や林に包まれた静かな自然豊かな場所。おまけに1台しか利用できないという特別感があり、ゆったりとした時間を過ごすことができた。

トイレには館内にあり、洗面台も備わっているので歯磨きや洗面時も快適。宿泊棟入り口脇には水場もあるので、自炊派の人には重宝する

小川村の味・景色を存分に楽しむ

秋元館長が選ぶ、地酒を含む日本酒も多数用意。一合430円~600円で楽しめる
ボルダリングルームには初級〜上級者向けのボルダリング壁があるほか、ダーツや卓球台もある。利用料金は1時間550円

近隣のグルメについては素朴なおやきをその場で味わえる「小川の庄」や「道の駅おがわ」にある食事処「味菜」が人気。ショッピングについては、道の駅で野菜などを購入することができるが、村内にはスーパーがないため、RVパークで自炊する人は道中の白馬市から長野市で買い出ししておこう。道の駅にはファミリーマートが併設されているため飲み物やお菓子、お弁当など、ちょっとしたものなら手に入る。

小川村の観光スポットは小川アルプスラインを北上すれば星と緑のロマントピア、ほかに高山寺や法蔵寺などの仏閣があるので、ぜひとも立ち寄りたい。また、歴史を知るなら小川村郷土歴史館(ふるさとらんど小川)などもチェックしたい。ほかには茶臼山動物園・自然植物園までもパークから約26km、青木湖まで約23kmなので足を伸ばしてみるのもいいだろう。

長野県の味、おやきの元祖!

信州小川の庄 縄文おやき村 長野県上水内郡小川村6937 tel.026-269-3760 https://www.ogawanosho.jp/
1986年創業。小川村は縄文時代中期の遺跡があり、数千年前に住んでいた縄文人たちが、当時の農耕による穀類で粉を作り食料としていたと言われていることから「おやきの元祖」として、信州の食文化の象徴となっている。ここでは囲炉裏端の雰囲気を楽しみながら、おやき作りを味わうだけでなく、体験もできる
道の駅おがわ 長野県上水内郡小川村大字高府1502-2 tel.026-269-3262 地元新鮮野菜がそろう「さんさん市場」、食事処「味菜」、ファミリーマートも併設。村内にスーパーがないため、お土産や買い物はここが中心となる

RVパーク 北アルプス絶景の宿 林りん館

〒381-3303 長野県上水内郡小川村小根山8000-1

026-269-3455

<1泊 利用基本料金>

一般(クルマ1台):3850円

<チェックイン/チェックアウト> 

チェックイン:15:00〜20:00

チェックアウト:6:00〜10:00

※DATA <アイコン>

当日予約:○ WEB予約:○

トイレ:○ 炊事場:○(水道のみ) 入浴施設:○(有料・550円) 

AC電源:○(無料) 発電機:× 

ゴミ処理対応:○(無料) ダンプステーション:× Wi-Fi:○ 

コインランドリー:○(有料) キャンピングトレーラー:○ ペット:○

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