キャンピングカーと楽しむ

キャンピングカーオーナーが語るキャンピングカーの2WD&4WD

ACクラブメンバーに聞いた「我が家にぴったりのキャンピングカー選び」
頓所宏之

キャンピングカーを購入する際、どのような使い方を想定して2WDと4WDのどちらを選ぶべきだろうか。雪道や悪路に強い4WDには大きな安心感があるいっぽうで、軽快な走行性と車両価格を抑えた分だけ装備を充実させられる2WDにも魅力がある。本日発売のオートキャンパー11月号では「とはいえどっちを選べばいいの?」という疑問に答えるべく、オートキャンパーの読者クラブであるACクラブに所属するキャンピングカーオーナー4名にそれぞれの魅力と実際の活用スタイルについてインタビュー。

そのなかから愛犬のチワワ4匹とともに快適なクルマ旅を満喫しているスイートチワワファミリー一家へのインタビューを特別版でお届けする。キャンピングカーを選んだ理由や、愛犬を中心とした楽しい旅のスタイルについて興味深い話を聞くことができた。

愛犬4匹との「快適な車中泊旅」から行き着いたキャンピングカー選び

スイートチワワファミリーご夫妻のキャンピングカーライフの中心にあるのは、常に4匹のチワワと一緒に行く旅だ。以前はホンダ・フリードでキャンプや旅館旅を楽しんでいたが、ペット連れで宿泊するハードルの高さや荷物の多さから、キャンピングカーの検討を始めたという。
1台目のキャンピングカーは、街乗りやご主人の通勤も考慮してハイエースベースのバンコン、アネックスのリコルソを選択。しかし、車内にチワワ4匹分のケージを置くと就寝スペースが狭くなることから、車内で快適に立てるストレスフリーな空間を求め、キャブコンへとステップアップすることとなった。
そうして選んだのがVANTECHのコルドリーブス。最初に購入したシングルタイヤモデルから乗り換え、現在はダブルタイヤ仕様を所有している。これまで乗り継いできた3台のキャンピングカーはいずれも2WD仕様だが、自分たちの用途に合致しているため、不満を感じたことはないという。
レイアウトは、車内全体をゆったり使えるリヤエントランスモデルだ。特にバンクベッドは一般的な引き出し式ではなく、両側を倒してセットする可倒式タイプのため、荷物置き場として非常に使い勝手がよく、奥様のお気に入りのポイントでもある。
ご夫妻はフロアに布団を敷いて愛犬たちと一緒に寝るスタイルをとっており、その布団や日用品をバンクベッドへスマートに収納できる使い勝手の良さが、愛犬との旅スタイルにジャストフィットしている。

2WDも4WDもそれぞれ魅力的! 私たちが2WDを選んだ理由

スイートチワワファミリーご夫妻が歴代所有してきた3台のキャンピングカーが一貫して2WDを選び続けているのは、自分たちの旅の目的と運用スタイルが非常に明確だったからに他ならない。どんな旅をしているのか、キャンピングカーに求めるものは何なのか、具体的な考え方や旅のスタイルも聞いてみた。ぜひ参考にしてみてほしい。

目的地は整備されたRVパークなど

旅の目的地は整備されたRVパークや高速道路を中心とした拠点利用がメイン。悪路や未整備の山道へ入っていくことはないため、2WDで全く問題ないとのこと。

チワワファーストで寒い日は避ける

寒さに弱いチワワたちがいるため、極寒期や雪の予報が出ている日は出かけない方針にしている。スタッドレスタイヤも所有せず、「危険な時はクルマを出さない」と徹底して割り切っているそうだ。

駆動方式より快適性重視

2WDと4WDの価格差(約40万〜60万円)を、自分たちの旅をより快適にする装備へ投入。ソーラーパネルやサブバッテリーなどの電装系を中心にアップグレードするのもありだと考える

「4WDの安心感はもちろんすばらしいが、自分たちの目的地や利用シーズンが決まっているなら、2WDもじつに合理的で魅力的な選択肢になる」というのが2人の実感だった。

愛犬とクルマ旅を楽しむ2人は、RVパークなどの整備された施設を利用して年間5000kmを走る
愛犬は寒さに弱い4匹のチワワで、極寒期や降雪エリアの旅は避けている

ダブルタイヤによる走行安定性と快適な滞在

同じ2WDのコルドリーブスでも、シングルタイヤ仕様の1台目からダブルタイヤ仕様の2台目へと乗り換えたことで走行性能の進化を実感している夫妻。走行中の横揺れが大幅に減少したことで、長距離運転を担当するご主人の運転疲れも大幅に軽減されたという。
高速道路の橋の上など、横風が強い場所では注意が必要だが、歴代の2WD車を通じても日常のドライブにおいて駆動方式による不足を感じた場面はない。2WDならではの軽快さとダブルタイヤの安定性が、ドライブの快適性をしっかりと支えている。

現在の愛車は2024年式のコルドリーブス。4WDに比べて2WDは車両価格や維持費を抑えられる分、エアコンや電装系などの室内装備を充実させることができ、旅の快適性を高める投資に回すことができるという。また、車重の軽さからくる発進の軽快さや燃費性能の良さも実感できる

愛犬と一緒にRVパークやオフ会を満喫!

夫妻の旅の楽しみ方は、単なる移動や宿泊にとどまらない。旅先では利便性の高いRVパークを積極的に活用している。例えば最近滞在した神戸の「アグロガーデン」にあるRVパークは、ホームセンターの屋上に位置し、敷地内にスーパーや温泉、ペットショップ、地下鉄の駅まで揃う抜群の環境。観光や愛犬との散歩の拠点として非常に使い勝手が優れていたという。さらに、年末年始には兵庫県明石市のお気に入りスポットへ出かけるのが毎年の恒例。1年前から予約を入れて毎年訪れるほど特別な場所になっている。
また、SNSやLINEのオープンチャットを通じてキャンピングカーユーザーとの交流を深め、オフ会やイベントで各地の仲間と出会うのも大きな楽しみとなっている。キャンピングカーを通じて広がる人の輪が、旅の魅力をさらに深めているのだ。

年末年始に訪れるお気に入りスポットは、同じ海岸から夕日と初日の出の両方を眺めることができる絶景ポイント
スイートチワワファミリー夫妻が最近訪れて大満足だったのが、「RVパーク JUBILATIONS × アグロガーデン神戸」。きれいな神戸の夜景はもちろん、敷地内に天然温泉などが併設されているイチオシのスポット
オーナー同士の交流やオフ会にも積極的に参加し、SNSで知り合った仲間との繋がりを楽しんでいる
奥様が手作りしたオリジナルのカッティングシートが愛車を彩る。大がかりなDIYを行わなくても、手軽に自分らしさやオリジナリティを表現できるカスタムもキャンピングカーライフの大きな魅力だ

スタイルに合わせた最高の1台を選ぼう

雪国やアクティブなフィールドを縦横無尽に走りたいなら4WD、目的地が整備された場所中心で室内装備や快適性にこだわりたいなら2WD。どちらが良い・悪いではなく、双方の駆動方式にそれぞれすばらしいメリットが存在する。大切なのは「乗り手がどんな旅をしたいか」をしっかりと見極めることだ。
スイートチワワファミリーご夫妻のように、自分たちの旅の目的と愛犬との生活スタイルを明確にすることこそが、満足度の高いキャンピングカーライフを送る一番の秘訣と言えるだろう。

オートキャンパー2026年11月号

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