キャンピングカーで楽しむ

キャンピングカーオーナーにリアルに人気な装備「FFヒーター」

「付けてよかった装備」「付けたい装備」の不動の上位

キャンピングカーオーナーに「付けてよかった装備」「付けたい装備」を聞いたところ、FFヒーター・冷蔵庫・ルームエアコンが上位を占めた。そんな装備品として不動の人気を誇るFFヒーター。そのなかでも昨年30年ぶりに刷新されたエバスペヒャーの「エアトロニックS3」について紹介していく。

FFヒーターとは?

FFヒーターはキャンピングカーにはおなじみの装備で、エンジンをストップしてもサブバッテリーで駆動することができる車載用のヒーターのこと。冬はもちろん、じつは春や秋の朝方や夜など、このFFヒーターは使用する機会が本当に多い。1年中車中泊を楽しむためには必需品といって間違いないのだ。

とはいえ季節によっては全く使わない期間もあるので、いつでも快適に使うために月に1回は10分程度駆動させるメンテナンスをしてほしい。これさえしておけばほとんどお手入れ要らずで、トラブルも未然に防ぐことができる。もちろん久しぶりに使用する場合は、着火しないなどのトラブルもあるので、旅に出る前に動かしておけば旅先でも安心だ。

また、使用の際に気をつけたいのが、雪。積雪時は当然寒くなるので、使っていることも多いが、このFFヒーターの排気口を雪でふさがないように注意しよう。加えて寒い時期などバッテリーの電圧が低いと着火しないことも。数日間滞在する場合はバッテリーを充電できるように準備しよう。

Airtronic S3 B2L

エバスペヒャーのエアトロニックS3は2021年に30年ぶりに刷新されたFFヒーター。本体が小型化した上に性能もアップ。ステップレス制御で燃費もよく、静音設計となった。耐久性も向上し、約5000時間の耐久時間。単純計算で、毎日8時間使用しても625日間使える。当然、毎日使うことはないので、適正に使用していれば約15年の寿命ということになる。さらにコンパクトになったので軽自動車の荷室にも設置できるが、その暖房能力はキャブコンサイズまでカバーできるパワフルさ。

また、登山やウインタースポーツなどで標高の高いところへ行く人にとって便利になったのが、気圧センサーが内蔵されて、標高5000mまで使用可能になったこと。前モデルは標高1500m以上の場所へ行く場合は、オプションの燃料ポンプが必要だったが、日本国内ではその必要がなくなった。

コントローラーは液晶タイプ。故障診断・タイマー機能がつく
コントローラー内に温度センサーがついたので、温度管理が容易になった

Eberspaecher Airtronic S3 B2L

■暖房能力:1050〜2000W(無段階)
■消費電力:定常作業時12〜28W/始動時 160W
■燃料消費量:0.13〜0.26ℓ/h
■サイズ:長さ310×幅115×122mm
■重量:2.5kg
■WEBサイト:https://www.eberspaecher-climate.com/jp/ja