今回の東京アウトドアショーで私が気になったのが、アウトドアのフィールドである自然環境に対する影響を考えていこう、未来でもアウトドアで遊ベるように考えていこう、という動き。その中で私たちでも実践しやすい?リーブノートレイスという考え方を提案しているブースにお邪魔してきました。
リーブノートレイスとは?
リーブノートレイス(Leave No Trace、LNT)とは、「足跡を残さない」という直訳の通り、アウトドアの遊びのフィールドである環境に対する影響を最小限にして楽しもう、世界でも用いられている環境倫理プログラム。誰にでもわかりやすい7つの原則があり、それに基づいて環境への負荷を抑えるためのテクニックや考え方を実践できるようになっています。
今回東京アウトドアショーでは、ブース出展のほか、14日(土)でのステージプログラムでも、「アウトドアの未来に向けたセッション2023 〜フィールドを超えた対話と実践〜」と題して、コンサベーション・アライアンス・ジャパンなどと登壇しました。
実際にブースで話を聞いた際に興味深かったのが、富士山に登山に来ている人にアンケートをとってみたところ、このLNTの認知率がなんと2%だったということ。まだまだ日本では浸透していない現状を感じました。それでも今や空前のアウトドアブーム。それに伴いアウトドアに出かける人の数も多くなっている日本。この先何十年もこの自然環境の中でリフレッシュしたり、遊んだり、学んだりしていけるよう、このLNTの考え方やテクニックを知っておきたいものです。
日本でこのLNTをリーブノートレイスジャパンが正式な国際ブランチとして、自然を楽しむ観光地へのLNTについての看板の設置などの啓発活動や、調査研究、そしてLNTの考え方を伝える指導者の養成などの活動を行なっています。また、こちらのウエブサイトでは、LNT7原則の詳しい解説などを含めLNTに関する情報が掲載されています。
■リーブノートレイスジャパン:https://lntj.jp