キャンピングカーで楽しむ

日産キャラバンのマルチベッド展開を極める!車中泊に最適な1台を徹底解説

日産のディーラーで買えるファクトリーチューンの車中泊モデル「キャラバンマルチベッド」

日産キャラバン長期テストシリーズ スタート!

かねがねACWEB編集部では、編集部車=キャンピングカーを導入したいと考えていた。莫大に予算があれば、新型キャンピングカーをかたっぱしから購入してインプレ……できるのだが、残念ながらそうはいかない。編集部の長期試乗車として今回幸運にも迎え入れることができたのがこのマシンである。

キャラバンマルチベッドとは何なのか?

キャラバン マルチベッド | ニッサン
フルフラットとした際のベッドサイズは、奥行き1760mm、幅最大1510mmとなる。ベッドマット厚は50mm。ベッドの高さは、ベンチシートとして使用することを想定して高さ350mmとしている
キャラバン マルチベッド | ニッサン
脱着式テーブル付車。テーブルはタテ560ミリ、ヨコ350ミリ。高さは515ミリ〜715ミリの間で10段階で設定できる
キャラバンマルチベッド(写真はGRANDプレミアムGX)は、365万3100円〜

4ナンバーの小型貨物車クラス最長のカーゴスペース(3050mm)を誇るキャラバンに、ワンタッチで上げ下ろしができる左右分割式のベッドキットを搭載したのが、このキャラバンマルチベッド。脱着式のテーブル付き車両を選べば、車内の飲食や作業がさらに便利に。キャラバンマルチベッドで、もっとも特徴的なのは、この仕様がディーラーで購入できることだ。ファクトリーカスタムの車中泊仕様車なのである。フロント&セカンドシートと同様のジャカード織物生地を採用したベッドマットは、幅1510mmx奥行き1760mmで、大人2人と子供1人が横になれる仕様となっている。オプションも豊富なので、使い方に合わせて自分だけの1台を仕立てることも可能だ。

キャラバンマルチベッドの操作方法あれこれ

普段使いからアウトドアのロケ、たまにはテレワークなどという使用用途を考えると、様々な使用用途に対応できる、簡便なベッドキットが備わるキャンピングカーから始めてみたらいんじゃないかと思いはじめていた。そこにきてこの日産キャラバンマルチベッドだ。全国の日産ディーラーで入手できるという便利なモデルで、維持のしやすさも初心者向きである。1台でなんでもこなしたいというユーザーに向けて、車内外豊富なオプションが用意されているのもいい。キャンピングカーが欲しいものの、何を買ったらいいかわからないなんて人も、買ってから後悔することなんてことはないんじゃないかと思う。必要最低限の装備だけほしい自作派や、道の駅やRVパークを回りたいというベテラン車中泊車にもおすすめだったりするから、そういった意味でも「マルチ」なユーザーに使ってほしいキャンピングカー ではある。

乗って使ってみてわかったが、キャンピングカーを初めて購入する人にも、ベテランにもDIY派もおすすめなのがキャラバンマルチベッドだ

 キャラバンマルチベッドは標準幅標準ルーフ(全長4695mm/全幅1695mm/全高1990mm)なので、都市部の立体駐車場にも問題なく入っていけるし、2リットルのガソリンエンジンに7速ATの組み合わせは、市街地や高速走行時も車内は静かで快適。GRANDプレミアムGXという最上級グレードなので、室内も4ナンバーの小型貨物自動車とは思えないほど豪華だ。

キャラバンマルチベッドのベッド展開は傑作

 キャラバンマルチベッドの室内は、セカンドシート以降のラゲッジスペースに左右分割で跳ね上げ式のベッド&ベンチシートが備わる
シート収納時は、ワンタッチバックルで固定する
シートはヒンジ式で展開時も簡単に上げ下ろしが可能

脱着式のテーブル(オプション)は、ぜひ装着したいアイテムだ。10段階ノッチ式で高さが調整可能
マットの表皮は純正シート表皮と同じものが使用され、室内の統一感は抜群
左右のベッドを下ろし、その間にマットを渡せばラゲッジスペースはフルフラットベッドになる。センターのマットは、ベッド収納時に一緒にはさんで収納する仕組み
脱着式テーブルを使用すれば、ベンチ&テーブルとして使用できるだけでなく、写真のようなちゃぶ台仕様にもできる

 キャラバンマルチベッドの万能性にも驚いた。左右のベッドは片側だけ下ろして使えるし、付属のベッドマットで左右ベッドの隙間を埋めればフルフラットスペースとして使用することもできる。積載物の有無や使用人数、親密度?に応じて、実に「マルチ」に使えるところがいい。ベッドの裏面に収納しておけるテーブルも活用すれば、かなりのシートアレンジが楽しめるはずだ。

車内移動もラクラク!

キャラバンのGRANDプレミアムGX、プレミアムGXには左右分割式のセカンドシートが備わる。その結果、キャラバンマルチベッドは、車内がウォークスルー。車外に出ることなく、ベッド展開が可能だ
オプションで、スライドドアのウインドウに装着する網戸もラインナップ。車中泊時にぜひほしいアイテムだ
室内にスキー板、フライロッドなどを収納できるラックもオプション設定。ユーザーの使い方に合わせた豊富なオプションを用意している

もうひとつ、キャンピングカーのベッド展開というと、操作にコツが必要だったりしていつしかベッドを広げっぱなしの単一レイアウトとして使用してしまう……場合も多いのだが、キャラバンマルチベッドはそんな不安も皆無。ロックを解除して脚を出して下ろすだけ。ヒンジ式を採用しており、さして力もいらないからだ。乗員が車外に出る必要もない。もともとキャラバンの上級グレードはセカンドシートが分割可倒式なので、車内最後部のラゲッジスペースに移動するにもラクなのだ。ベッドに移動する際、車外に出たくないというシチュエーションはままある。キャラバンマルチベッドの性能の高さに、早くも気付いてしまったか?

次回は、キャラバンマルチベッドで車中泊旅行へ!

次回はキャラバンマルチベッドに乗って、実際に車中泊旅行に行ったときの模様を紹介します!

 

 

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