アネックスの歴史あるシリーズモデルで、フラッグシップでもある「リバティ52DB」は、ベース車をハイエースからカムロードに変えただけでなく、すべてを刷新する内容で登場した。徹底した技術の進化は外観のまとめ方だけにとどまらず、室内の家具調度品のグレードも格段に上がっている。
フラッグシップモデルにふさわしい豪華仕様
「リバティ」は国産キャンピングカーにおいては歴史のあるシリーズモデルで、今ではすっかり定番のレイアウトとなったリヤの常設2段ベッドをいちはやく採用するなど、常に話題をさらってきた。
現行車ではルーフ部分に特徴があり、壁面を傾斜させつつ前方に絞り込んだ形状に、上部は曲面を多用し流麗なフォルムに。見た目の良さだけで無く高さを確保することにも成功している。
室内では、前方に配置されたダイネットは固定シートによる対面式。セカンドシートの座面幅を可能な限り大きくしているので、2人での着座であれば余裕たっぷり。子供となら3人でも利用できるほど。サードシートは3点式シートベルトと座面スライド機構を備え、本気で乗車時を考えた作り込みだ。
リヤは常設2段ベッドでクッション性と通気性を考えたウッドスプリング仕様。上段の中央部は跳ね上げ可能で、下段のみの利用であれば開放的にできる。下部は外部収納庫として使えるように、ボディサイドにはバゲッジドアを備える。
通路と兼用する足下空間のキッチンに、十分な大きさのマルチルームと、キャンピングカーの基本を忠実に押さえた設計。家族で使うには最適だ。