バンテックの「ジル520」はキャンピングカーの代名詞ともなったロングセラーモデル「ジル」の兄弟車だ。使いやすいバンクベッドや常設2段ベッドといった練り込まれたレイアウトを持ち、ジャパンモビリティショーにも出展された1台を紹介。
全長5m超のボディサイズを一般化させた先駆者
歴史的に、国産キャブコンは駐車枠の関係から車両サイズは2×5mが一般的とされてきた。5mボディでもリヤ常設2段ベッドのレイアウトは可能だったが、各部の余裕は期待できない。そんな状況下でいち早く全長を5.2mまで拡大して登場したのがこの「ジル520」だ。
十分な大きさのマルチルームを備えながらも、最後部に常設2段ベッドを配置。それも左右で異なる幅ではなく端から端まで均一のサイズなので、頭をどちらに向けても問題なし。さらに評価できるのがセカンドシート幅を拡大したこと。ダイネット使用時のゆったり感だけでなく、シングルベッドとしても使えるほどの恩恵がある。
先駆者的な装備はほかにもある。強化した大容量サブバッテリーにルームエアコンの搭載と、今では一般的となっている装備もジル520が発祥だ。 また、現行モデルはオーダー時にオプションでリチウムイオンのサブバッテリーが選択可能。 そのシステムは信頼性と実績のあるエコフロー製。一目瞭然で 状態が把握できる液晶モニターのコントローラーも優れもの。まさに時代の先を行くモデルなのだ。