キャンピングカー・ビルダー紹介

6人乗車5人就寝、独自の急速充電システムでエアコンが快適に使えるキャンピングカー

ナッツRVの新型キャブコン、ジープニー エボライトXをレポート

国内最大級のキャンピングカー製造ビルダー、ナッツRVがこの秋投入した新型キャブコン「ジープニー」。1000万円を超える高価格帯が主流となりつつあるキャブコン市場に、800万円を切る価格帯で登場した画期的なモデルだ。ジャパンモビリティショーにも出展された1台を紹介する。

価格をおさえつつ、上級グレードと同等の装備を搭載

これまでナッツRVのキャブコンはディーゼル車のみの設定だったが、ジープニー投入にあたり、新たにガソリン車を設定し車両価格を抑えた。といってもベースとなるカムロードのリヤタイヤはダブルなので走行安定性があり、動力性能も大きな不満はない。これはボディサイズも関係しており、ナッツRVの既存のキャブコンよりも全幅を約8mm狭く、新設計のルーフ形状で全高も抑えているのだ。それでも室内高は1960mmと十分。

ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
ジープニーのキッチンユニット部。冷蔵庫はDC12V仕様の2ドアタイプ。大容量のサブバッテリーと高出力インバーターを標準装備しているからこその採用で、家庭用と同様の使い勝手を実現した。室内高も十分とれており、実用性が高い

ジープニーの室内レイアウトは2種類設定され、リヤが常設2段ベッド仕様のタイプWと、ここで紹介するリヤがハイマウント形式常設ダブルベッド仕様のタイプXとなる。いずれも対面ダイネット、サイドに単座シート、ステップ上に展開できる座面により4〜5人がくつろげるファミリー仕様だ。

ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
リヤの常設ダブルベッドのサイズは1800×1400mmで、上部クリアランスは1050mm。圧迫感は皆無の空間だ
ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
リヤのベッドには上級車と同じウッドスプリングを採用。マットのクッションだけでなくベースフレームでも支えるので適度な硬さを実現。通気性に優れているのも評価ポイントだ
ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
リヤベッドの下は外部収納庫として使える。大きさも十分あり、収納庫扉が3カ所にあるのもかなり便利だ。奥の方の床面が少し張り出しているのはボディ下にルームエアコン室外機が取り付けられているため

今回、800万円を切る車両価格だが、 ルームエアコンや電子レンジといった快適装備を標準で装備するほか、充電系統は実績のあるエボライト仕様。 PVC仕上げの家具をはじめ、各種調度品は既存車同様の高級品を多数使用。車内トーンは2種類から選択可能と、上級車同等の構成だ。

ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
PVC仕上げの家具で上部収納庫は優雅な曲面仕上げ。収納庫の間にはハンガーを掛けられるバーも備えている
ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
バンクベッドの部分。引き出し延長マット方式で、左右に小窓と、手前に昇降用のラダーも備える。サイズは1700×1800mmで、高さは560mm。大人2人が就寝できる
ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
ジープニーはカムロードがベース。新設計のルーフ形状を採用し、ボディサイズは4990×2000×2800mm
ジープニー タイプX エボライト | ナッツRV | AC2311
バンクベッドで2人就寝、ダイネットをベッド展開して1人就寝、リヤのハイマウントダブルベッドで2人就寝の最大5人就寝。入り口のステップ上にもシートを展開できるで、くつろぎ時のダイネットは4〜5人が余裕で囲める

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