キャンピングカーのベース車として使われるカムロードは、2021年にダブルタイヤになったことで車両安定性が各段に向上した。しかし、ダブルタイヤはシングルタイヤよりも段差や凹凸を拾いやすく、ベース車そのものも強度と剛性が増したため、後部座席の乗り心地は悪化傾向に。その不快な挙動を減らすためにダブルタイヤ専用のショックアブソーバーを開発したのが、L.T.キャンパーズだ。今回は実車に乗り、その効果を確かめてきた。
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気になる運転フィール、そして後席の乗り心地は?
L.T.キャンパーズはヨコハマモーターセールスとコラボしたオリジナルキャブコン「レガードネオプラス プレミアムクラスIII」を販売している。VANTECHの正規販売店として長年キャブコンの販売に携わった経験から、カムロードの足まわりパーツも多数開発しており、レガードにはこれらのパーツが搭載されている。今回はそのレガードに試乗した。
まずはフロントシートで自ら運転してみる。すぐに、これほど安定したカムロードはないというほど、純正との違いを感じた。ショックだけでなく強化スタビライザーを装着しているというのもあるが、路面追従性能はかなり高く、クイックなステアリング操作にも即座に反応。コーナリングも適度な硬さから、不快な横揺れは感じない。
次は後席に移動。試乗車はカムロードをロングホイールベース化したレガードなので、セカンドシートは最高の乗り心地。ショックアブソーバーによる吸収もあるが、前後とも段差を乗り越えた際のイヤな上下動がほぼない。横揺れもわずかなので快適。サイドソファでの横座り乗車が最高の座席と感じるキャンピングカーはそうそうない。これなら高速走行時の横風にも強そうだ。
ユーザーの支持を得た最高の組み合わせパーツラインナップ
強化スタビライザー
カムロードダブルタイヤ用のL.T.キャンパーズオリジナル品。キャンピングカービルダーによっては前側にヘビーな架装をすることもあり、純正よりも太さを増したφ27mmのヘビーデューティ仕上げ。左右の抑制バランスがよく、ハンドル操作やレスポンスも向上する。
L.T.コンフォートサスJR
強化スタビライザーに合わせてセッティングされたカムロードダブルタイヤ専用ショックアブソーバー。車両の安定感はもちろん、滑らかなストロークによる締まりのある走行性能に変身する。段差を吸収する乗り心地、路面追従性や横揺れへの対応など、カムロードを熟知したビルダーによる集大成といった製品だ。
ワイドメッキスチールホイール
カムロードダブルタイヤ専用のスチールホイール。アルミホイールも良いがスチールであればさらに信頼感が高まる。純正のタイヤサイズよりも太くできるようにリム幅が大きい。表面はメッキ仕上げなので見た目もよく、引き締まった印象を与える。