初代誕生から25年、ユーザーから支持を集め続けてキャンピングカーの代名詞となったVANTECHのキャンピングカー「ジル」。モデルチェンジを重ねるごとに使い勝手や作り込みがブラッシュアップされてきた。2024年モデルは内外装とも改良が加えられ、より一層魅力的に。これまでとの違いを紹介。
2024年モデルは、外観がさらにスタイリッシュに
VANTECHジル2024年モデルは、まず外観から変わった。2023年までのモデルとの大きな違いは「ステッカーのカラーリング変更」「窓の変更」「後部のエントランスドアの変更」だ。
ステッカーは従来モデルの茶系の差し色からグリーンに変更になった。
そして窓。アクリル2重窓なのだがボディとの段差がほとんどない。窓枠も黒に変わり、スタイリッシュさに磨きがかかって実に現代的なスマートなデザインに。また、窓の色はスモークが濃くなり、プライバシー性が増した。
エントランスのドアは断熱性の高いヨーロッパ仕様に変更となり、上質感も増した。小物入れや網戸があり使い勝手も良い。
細部まで手を抜かない改良の結果として、外部収納庫のノブも変更された。従来は半円のでっぱりがある形だったが、新たなノブはロック状態にすると、写真左側のようにほぼ平面になる。使用するときだけ写真右側のように飛び出る形となり、使用感は変わらず、見た目はすっきり。エントランスのドアも同じような形になり、操作性と見た目どちらも良くなった。
内装のレイアウトは継承、照明などの作り込みでさらにレベルアップ
内装レイアウトは熟成を重ねたモデルなので大きな変更はなし。リアエントランスを採用した老舗モデルで、広いリビング部分の快適性はクラストップレベルだ。配色はモノトーン基調で、白を効果的に使い明るく清潔な印象。
注目は照明で、影の出方にまでこだわった配置で、夜間もムードが素晴らしい。
キッチンはカバー付きの2口コンロとシンクの構成。採用部品の質が高く、満足感のある仕上がりだ。
古くからのジルの伝統であるアーチ型の開口部を設けたバンクベッドも、照明づかいが上手くホテルライクな空間に。
時代に合わせてトイレルームに変化あり
コーナーに洗面台を配したマルチルームには標準装備でトイレがついているが、便利なトイレがどんどん出てきたので、2024年モデルはこれまでのカセットトイレから「ラップル」という製品にトイレを変更した。
ラップルは水を使用せず、排泄物を1回ごとに圧着して密閉個包装するタイプのトイレ。ニオイも防ぐし、リモコン操作で完結するので扱いはとても楽なのだ。最新技術が取り入れられるのは嬉しい。もしトイレが不要な場合はトイレをなくすレスオプション（その分お安くなる）も選択できる。
▼ラップルについて詳しくはこちら
洗練された大人にふさわしい内外装となった2024年版のジル。シーンをけん引する1台の実物を是非イベント会場などで体験してほしい。
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