キャンピングカーの基礎知識

キャンピングカーの種類と特徴

用途や運転の負荷を考えて自分に合ったキャンピングカーを選びましょう

以前はさまざまな呼び名があったキャンピングカー。
1999年に日本RV協会が呼称の統一を図り、現在の各名称となっている。
形状や大きさでその名称がわかるキャンピングカーカテゴリー。
その形状と特徴を把握して、自分に最適なキャンピングカーを見つけよう!

フルコンバージョン&セミフルコンバージョン

FULL CONVERSION & SEMI FULL CONVERSION
通称:フルコン&セミフルコン

フレーム、駆動系、エンジンのみで構成されたベアシャシーをベースに、一から製作したボディを架装したモデルがフルコン。
北米製はクラスAと呼ぶ。セミフルコンはバスのボディをキャブとフロアのみ残してカットし、キャビンとなるシェルを後部に架装したモデルで、日本独自に設定されたカテゴリーだ。
フルコンはキャンピングカーの最高峰に位置付けられている。
ただし、現在は国産のベアシャシーは供給されていないため、日本製においてはセミフルコンが最上級モデルとなる。

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キャブコンバージョン

CAB CONVERSION
通称:キャブコン

トラックをベースにシェルを架装したモデル。
ベース車はキャンピングカー専用シャシーのカムロードやタウンエーストラックが主流。
ほかにも、ハイエースをはじめとした1ボックス車のボディをカットしてシェルを載せる形式もある。
キャブの上にバンクベッドを備えるレイアウトが多く、乗車定員がすべて就寝できるモデルもある。
居住空間も十分にあり、ファミリーユースに最適とされている。
欧州も同じ呼称が使われ、北米製はクラスCと呼ぶ。

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バスコンバージョン

BUS CONVERSION
通称:バスコン

バスをベースにしたモデル。海外では大型バスモデルを使用するが、国内では日本独自のマイクロバスを使って架装するモデルを指す。
ボディの加工は少ないが、窓を埋め込んで断熱性とプライバシー性を向上させる、独自の作り込みが一般化しつつある。
キャブオーバー形式の1ボックススタイルなので、大きさにさえ慣れれば運転は簡単だ。
バスは乗用が目的だけに、乗り心地がよくエンジンパワーも不満がない。

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バンコンバージョン

VAN CONVERSION
通称:バンコン

1ボックス車やミニバン、ワゴンをベースに架装を施したモデル。
元のナンバーのまま登録できる仕様から、ポップアップルーフの架装や、キャンピング登録に必要なキッチン設備を持つ8ナンバー仕様など多種多様なモデルが存在する。
維持費や使い方によって、普通車かキャンピングカー仕様を選ぶといいだろう。
最近は、快適な就寝だけに特化した簡易モデルを車中泊仕様と呼ぶ。
北米製はクラスBと呼称されている。

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軽キャンパー

K-CAMPER
通称:軽キャン

軽自動車をベースに架装を施したモデル。
キャンピング登録車の要件を満たした8ナンバー車をはじめ、軽1ボックス車に車内装備のみを架装した、本来の4または5ナンバー登録の車両もある。
また、軽自動車のボディサイズを超えた普通乗用車登録の車両もあるが、こちらも軽キャンパーと区分される。
いずれもリーズナブルで、維持費も安いのがメリット。
コンパクトな車体のため少人数用途に適している。

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キャンピングトレーラー

CAMPING TRAILER
通称:トレーラー

被けん引装置を備えたシャシーにシェルを架装した形態。
別名はトラベルトレーラー、欧州製はキャラバンとも呼ばれる。
けん引装置はヘッド車の後端部に取り付けられたヒッチボールをはじめ、トラックの荷台に軸を固定するフィフスホイールタイプもある。
キャンピングトレーラーは原動機を持たないだけに車両価格が自走式と比較してリーズナブルなほか、税金や車検費用も安く抑えられる。
750㎏以下のモデルはけん引免許も不要だ。

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トラックキャンパー

TRUCK-CAMPER
通称:トラキャン

軽トラックやピックアップトラックの荷台に脱着可能なキャンピングシェルを搭載したモデル。
荷台に載せたシェルは荷物扱いのため、車両区分としては積載車両のナンバーそのまま。普段、仕事で使っているトラックなどもそのまま利用できる。
ポップアップルーフや十分な室内高を持ったタイプも存在する。
本格的な装備や仕様のモデルもあり、キャブコンと同様の使い方も可能だ。

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