20台限定ながら、驚きの798万円〜という価格で発表された「岡モータースのグランボックス」。価格ばかりに目がいくが、トランポ仕様のTPとキャンピングカー仕様のVLという2つの選べるレイアウトで、各社ラグジュアリーなモデルが多いデュカトベースモデルのなか、シンプルな架装が魅力のモデルだ。
低価格の実現だけでない新たな架装形態を独自に提案
フィアットデュカトをベースとしたモデルは各社からリリースされてきているが、その方向性は一律に高級車路線。さまざまな架装形態が提案されているが、いずれも欧州車を意識したレイアウトやインテリアが大半で車両価格は高め。今回紹介する岡モータースの「グランボックス」は、そんな市場に一石を投じて、限定20台とはいえ798万円~での販売。レイアウトは2種類あり、トランポ仕様のTPと、キャンピング車登録となるVL。なおキッチンはVLでは標準装備、TPではオプションとなる。
セカンドシートには前向き、後ろ向き、フラットにできるFASPの3点式シートベルト内蔵タイプを採用。フロントシートと合わせて4人の乗車定員。VLではこのセカンドシート横にキッチンが標準で装備。キッチンは、跳ね上げ調理台にスライドシンクという構成。回転して後ろ向きにもできる助手席の足下空間に干渉しそうだが、その分の空間はしっかり確保した形状も特徴。
リヤはベッドがメインで基本は左右のツイン。中央に補助マットを使うとフロアー面の展開となる。フレキシブルベッドシステムという作りで、左右壁面に支えとなるアームがあり、高さの変更や折りたたみ、取り外しが可能。シートのようにも使えるし、フロアを生かしてトランポとしても使える。